ラグナロクオンライン

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ラグナロクオンライン
Ragnarok Online
ジャンル 多人数同時参加型オンラインRPG (MMORPG)
対応機種 Windows 8.1 / Windows 10
開発元 グラビティ
運営元 グラビティ等
人数 多人数プレイ
メディア ダウンロードDVD-ROMCD-ROM
運営開始日
  • 韓国 2002年8月31日
  • 香港 /
  • 台湾 2002年10月
  • 日本 2002年12月1日
  • タイ 2003年3月
  • 中国大陸 2003年5月20日
  • 北米(国際) 2003年6月1日
  • フィリピン 2003年9月
  • インドネシア 2003年10月
  • シンガポール /
  • ベトナム /
  • マレーシア 2004年4月
  • 中東 /
  • ブラジル 2005年2月
  • スペイン・南アメリカ 2006年4月
  • フランス 2007年6月
利用料金 各国による
対象年齢 各国による
デバイス キーボードマウス
必要環境 CPU - Pentium 4 3GHz以上、Athlon 64 3500+以上
Memory - 1GB以上
VRAM - DirectX 9が動作する3Dアクセラレータ 128MB以上
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ラグナロクオンライン』(Ragnarok Online、略称:RO)は、韓国のゲーム会社グラビティによって製作されたオンラインゲームである。種別としては多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG)に分類される。公式イラストの多くは雄一郎が担当。壁紙、4コマ漫画なども手がけている。

概要[編集]

韓国の漫画『ラグナロク』(作:이명진(イ・ミョンジン、李命進))の世界観を元にしたゲーム。キャラクターイラストの可愛さなどで人気を集めている。金学奎(キム・ハッキュ、2007年7月現在、IMCGames社の社長)がグラビティ社在籍時に製作した最初のオンラインゲーム。

ゲーム画面では、3Dのフィールドに2D(ドット絵)のキャラクターを動かす。これは多人数同時参加型オンラインRPG (MMORPG) の中では少数派だが、ファイナルファンタジーXIなどの3Dポリゴンキャラクターを用いたものと比べ、若干要求スペックが低く、接続人数過多による障害を除けば快適にプレイできる。

韓国以外では、台湾香港日本など東アジアから始まり、中国ヨーロッパインドブラジルなど世界中で運営されている(詳細はサービス提供国の節を参照)。国際 (iRO) やヨーロッパ (euRO) などへは日本からも参加可能。

地域ごとに運営会社は異なり、日本ではガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社2002年12月1日より正式な商用サービスを行っている。海外では、iROのようにグラビティ社直営の地域もある。

グラフィック[編集]

ドット絵のプレイヤーキャラクターやモンスター、カードの一部は愛らしく、女性や低年齢層にも人気が高い。インターネット上には、同作品のキャラクターを題材にしたイラストサイトや同人誌などが多数あり、ガンホーも多数のイラストレーターを起用してアンソロジーコミックなどを発売している。

デフォルメされながらも4頭身と細部の作り込みが可能な大きさで、色数も多く、陰影もリアルに仕上げられ、動きも作りこまれたキャラクターは、ドット絵そのものとしての人気も高い。

「studio DTDS」所属の韓国のイラストレーターMONSTER GOGOyoyoMILKTEAなどによる公式イラストも、人気である。

3Dのフィールドやオブジェクトと2Dのドット絵キャラの組み合わせは、グラビティ社がラグナロクオンライン開発前に制作したアークトゥルスでも使われており、テクスチャの一部はそのまま流用されている。

音楽[編集]

韓国の音楽家集団SoundTeMPが制作したBGMは、質の高いことで知られている。また、これをアレンジした曲を公開しているウェブサイトも多数存在する。クライアント内の音楽データは、MP3形式で収録されている。α版テスト時には44kHz/160kbpsだったが、β版テスト以降は22kHz/80kbps程度の品質で収録されている。

原作の存在[編集]

ラグナロクオンラインは原作漫画『ラグナロク』の始まる前という設定である。原作の主人公が使う必殺技などがゲーム内でも使える。原作とはっきりとした地続きの作品だが、不一致な部分がところどころ存在している。(一例として、光の神バルドルの母は原作では「ティアメット」だが、ゲームでは「フリッグ」であるなど) という風に当初は原作より過去の世界として描写されていたが、2013.11.12のアップデート「英雄の痕跡」から「未来」という設定に置き換わった。「英雄の痕跡シリーズ」は原作の展開を基にしたクエストも実装されており、主人公は「過去の時間」としてそれらに参加することが可能となっている。

ゲーム設定[編集]

ラグナロクオンラインは、イ・ミョンジンの原作から約800年前の世界が舞台となっている。しかし、かなり後に設定が変更され、本作は原作の「未来」の物語となった。ミッドガルド大陸には3つの大国が存在する。プロンテラを首都とする魔法王国ルーンミッドガッツ、ジュノーを首都とする先進国家シュバルツバルド共和国、ラヘルを首都とする宗教国家アルナベルツ教国が共存している。

過去に、人間族、神族、魔族による長きに渡る戦争があった。3つの種族はその消耗を避けるため休戦に入り、それから1,000年の年月が経った。復興により人間はその過去の記憶を忘れ、文明を発達させ己の欲望を満たすようになっていった。その一方で各地で起こる天災、動植物のモンスター化、そして魔族の出現。ルーンミッドガッツ王国の国王トリスタン三世のお触れにより、冒険者は平和を支えているとされる「ユミルの欠片」を探すために旅立っていった(当初は単に異変調査のため冒険者を募ったという設定だった)。なお、「ユミルの欠片」が公式で「爪角」と表記されているのは、韓国語から日本語に翻訳する際に生じた誤訳である。

ローカルマッププロジェクト[編集]

各国への商業展開にあたり、進出した地域の特色を出したローカルマップを作成し提供していた。ローカルマップは、日本(アマツ)、台湾(コンロン)、中国(龍之城)、タイ(アユタヤ)と続いたが、ユーザーに不評だったため2005年3月に提供を凍結した。以後、ゲームの舞台であるルーンミッドガルド大陸のマップ拡張へと方針が戻された。この方針転換の後に、シュバルツバルド共和国の都市アインブロックなどが実装されている。一部に、アインブロックをドイツのローカルマップとする報道があったが、誤報である。フェイヨンの街は、開発メーカーがある韓国を題材としたマップだが、ローカルマップには含めない。

なお、「モスコビア」はロシアのローカルマップだが、このプロジェクトとは別にロシアの運営チームが独自に開発、実装したものである。しかし韓国の開発チームから評価を得たため、正式にゲームに組み込まれることとなった。

本編エピソードが停滞する2009年頃からは再びローカルマップ実装が再開され、モスコビア、ブラジル(ブラジリス)、インドネシア(デワタ)、フィリピン(ポートマラヤ)が実装されている。

ラグナロクの世界観[編集]

プレイヤーが最初に降り立つ国はルーンミッドガッツ王国と呼ばれており、「剣と魔法のファンタジー」といった世界だが、別の国では科学技術が発達しており、蒸気機関や飛行船などが行き交い、銃が登場する国もある。原作が北欧神話をベースにしているため、北欧神話の用語やアイテム、NPCが多数登場する。ただし、飽くまで名前を借りているに過ぎず、由来とはあまり繋がりがない設定でもある。なお、飛行船やガーディアンといった機械にはルーン機関というものが組み込まれている。これは一般には秘匿されており、プレイヤーも特定のクエストを行うまで知ることはない。 当初は「人とモンスターが争う世界」「世界各地で起こった異変の調査」がコンセプトであったが、後に大きく変更され、「人間の醜さ」と「困難に立ち向かう強さ」や「人とモンスターが手を取り合う」などが多く描写されるようになった。 ストーリーを追ううちに各国家間の確執、野望が次第に明らかになっていく。プレイヤーは、この狂乱に巻き込まれた人物たちと対話し、解決を図るのが主となる。

ストーリー[編集]

時はA.W.1003年[注釈 1] 神々の父オーディンを主神と崇拝、信仰するルーンミッドガッツ王国。 かつて最盛を誇った古代文明の地に立てられた近代国家、シュバルツバルド共和国。 オーディンの娘フレイアを主神と称え、崇拝するアルナベルツ教国。 人間たちが持つ善と悪。利権のために互いに傷つけ合い、争う人間たち。魔族と神々は、静かにミッドガルドの世界を見守っていた。

ルーンミッドガッツ王国編
大陸最大の規模を誇る平穏な王国が舞台となる。プレイヤーはモンスターの異常発生や自然災害など各地に起こった異変の調査のためここから物語を始め、各々の道を歩き出す。ユミルの心臓の欠片があると言われる大樹を調査するため、首都プロンテラより南西にある密林を目指す。そこにあったのは原住民の村であった。奥地へと足を踏み入れ、大樹の先は異界へと繋がっていることが分かった。死者の国と呼ばれるニブルヘイムへと入国したプレイヤーは、ミッドガルドとは別の世界の存在を身をもって知る。
その後、王国の歴史を研究する歴史学者たちと出会ったことで、ゲオルグ・トリスタン1世の代から続く忌まわしい呪いを知る。トリスタン直系の第1王子はヨルムンガンドにかけられた呪いによってやがて死んでしまうのだった。それを打破すべく大聖堂の協力の下、一人のプリーストによる儀式が行われたが失敗。今の王子たちは全員が死んでしまうという事態が起きてしまった。そのプリーストは地位を剥奪され、プロンテラから追放という処分を受けてしまうが、彼女は儀式に不審な点を見出していた。事情を知った主人公は調査を進めるうちに、王子たちの死は呪いではなく「毒」による暗殺であったことが判明。何者かが儀式を利用して王子たちを殺害した。
シュバルツバルド共和国編
機械と科学の先進国家。その共和国を裏から支配する巨大企業レッケンベル。ユミルの心臓を捜し続け、それを手に入れるためにはいかなる非道も辞さない。企業と係わり合いを持ち、逃げ続ける男性シドクスと出会った主人公は共和国に裏に潜む巨悪の一端を知ることになる。企業に立ち向かうべく共和国大統領カール・テオドール・ワイエルストラウスは、カプラサービスの協力の下、「秘密の羽」を組織。共和国に真の自由を取り戻すため、レッケンベルの不正を暴こうと奔走する。だが、思わぬ裏切りにより秘密の羽は瓦解。大統領の敗北が決まった。
それを覆すべく、プレイヤーはかつてレッケンベルの研究員として働いていた老人ヘリコと出会う。殺人、密輸、誘拐、人体実験と非道を振るうレッケンベルを嘆いたヘリコは、プレイヤーに協力を申し出た。
ヘリコの助力を受け、レッケンベル地下研究所レゲンシュルムに保管してあった研究データを奪取。人体実験の果てに作られた原子変換機器を破壊し、非道な研究を続けていた機関であるレゲンシュルムは活動停止となった。
そしてカール大統領の下へ不正の証拠である研究データを渡し、レッケンベルとの対決は一応の決着を迎えた(ただしレッケンベルにも何も知らない善良な市民もいる。そのためか企業自体は残っている)。
一方、共和国の北東の地域ノーグハルトにて巨大な建造物が発見された。それはタナトスタワーと名づけられ、レッケンベルの手により探索が行われるも、天使に酷似したモンスターが出現。並の人間では到底歯が立たず、レッケンベルに取り込まれた有限会社ジョンダイベントは、冒険者を傭兵として集わせ再び内部の探索を試みる。内部に仕掛けられた装置の封印を解くたびに、塔の正体が明らかになっていった。
それは、異世界へと通じるゲートであった。タナトスタワーという巨大なゲートを用いて、数百年前に魔剣士タナトスと魔王モロク、そして謎の女性がこの世界へと渡って来たことが明かされる。同時に、最上階に魔剣士の怨念と憎悪を凝縮した存在がいることも。
アルナベルツ教国編
セスルムニル大神殿の機能が停止。閉ざされた神殿を調べるうちに、プレイヤーは聖域の存在を知る。大神官ジェドは近づいてはいけないと注意をしたが、好奇心は抑えられるわけがなく足を踏み入れてしまった。中には、いくつもののユミルの心臓の欠片に酷似した物が収められていた。それはレッケンベルと手を組んだ穏健派が建造した偽物。過去、女神フレイヤから神託を受けたフレイヤ信徒は、その言い伝え通りにユミルの心臓の欠片を求めていた。しかし、世界中に散ってしまった欠片を探すには、多大な労力を必要とする。大神殿の穏健派は、自らの手で欠片に代わるものを作り上げようとしていた。
しかし、ビルド大神官率いる急進派はそうはいかなかった。ルーンミッドガッツ王国にあるユミルの心臓の欠片を奪うべく、戦争の準備をしていた。トール火山に軍事基地を秘密裏に建造し、火山に近づく者たちを監禁、殺害していた。更には下部組織「ダンデリオン」をスパイとしてルーンミッドガッツに派遣し、悪事を企てていた。3人の王子たちもまや急進派の手にかかり、それによって死んでしまった。プレイヤーは戦争を回避するべく、大神官であるジェドと協力し、トール火山は間もなく噴火するという偽りのデータを捏造。基地は現状維持が不可となり、撤退が決定された。
ルーンミッドガッツ王国の国王トリスタン三世が行方不明となった。探索を進めるうちに、彼はアルナベルツに捕らわれ、孤島に幽閉されていたことを知る。しかし、プレイヤーが孤島に立ち入った時、既にそこは悪鬼と死霊の跋扈する魔境と化していた。大神官ヒバム(もしくは彼の臣下)の歪んだ好奇心によって悪魔召喚の儀式が行われ、異界よりヴェルゼブブが呼びだされた。孤島の人間たちを虐殺し、トリスタン三世もその犠牲となり、死して生きるゾンビとなってしまっていた。プレイヤーは王の末路を報告。最高指導者を失った王国は、新たな指導者を選定することとなった。
その後、大神官であるジェドとニルエンを和解させた。そして、大神官ビルド率いる非道な急進派を潰すため、アルナベルツの最高権力者である教皇へ掛け合う。しかし彼女の周囲には常にビルド大神官の監視があった。そこでプレイヤーは密かに架け橋となり、ジェドとニルエンの仲を取り持ち、ニルエンの協力によって教皇と接触。やがてビルド含む大神官の大半が、その権力のほとんどを失った。
魔王モロク復活編
アルナベルツ急進派の下部組織ダンデリオン。その一員であるレイヤン・ムーアは魔王モロクの思念と共鳴したことにより魔王の復活を企てていた。主人公とアサシンギルドの活躍によって復活の儀式は阻止されたが、そのため魔王を封じる結界にわずかな綻びが生じてしまう。この隙を魔王が見逃すはずがなく力の全てを使って結界を破壊。数百年間封印されていた最凶の存在がついに現世に降臨してしまった。魔王モロクは現身と呼ばれる分身を無数に生み出し、人間たちの虐殺を開始。砂漠都市とその周辺地域を破壊した。
人間をはるかに凌駕する魔王とその分身に蹂躙され、ミッドガルドはかつてない危機に見舞われた。世界を旅し真実を見てきた冒険者達は、今こそこのミッドガルドを守れるのか試される。
世界各地から集まった冒険者たち、そして連合軍コンチネンタルガードの活躍によりモロクは撤退。魔王が逃げたと思われる先には「次元の狭間」が形成されており、「時空の裂け目」と呼ばれる不思議な亀裂が空間に生じていた。
異世界アッシュ・バキューム編
魔王モロクがコンチネンタルガード団との死闘により、次元の狭間に時空の裂け目を生み出し、その先へと逃亡。後を追ってみれば、時空の裂け目の向こうには見知らぬ世界が広がっていた。
表向きは友好であるルーンミッドガッツとシュバルツバルト。そしていがみ合っているアルナベルツとルーンミッドガッツ。異世界の秘密を暴き、国家の糧とするため今こそ、この三国は手を取り、しかし互いに出し抜き会おうと協力することとなった。異世界アッシュ・バキューム(正式名称はヨトゥンヘイム)を探索することにより、ミッドガルドとの意外な関係が見えてくることとなる。
さらに異世界において現地種族との親交を深めるうち、冒険者はサファ族から首都エルディカスティスへ、ラフィネ族からは補給基地ビフロストへの招待をそれぞれ受けることになる。
「決戦」
主人公が架け橋となったことでラフィネ族、サファ族と手を結んだ連合軍。そんな中、モロクは「魔王」から「魔神」へと至るため転生の地「フレイムヴァレー」を形成。儀式の場として「魔神殿」を生み出した。凶報を聞いた連合軍は二種族の協力の下、モロクとの最終決戦に挑む。ルーンミッドガッツとアッシュ・バキューム、それだけではなく世界全ての命運を賭けた最後の戦いが行われようとしていた。モロクの現身たちが主人公の前に立ち塞がるが、これを撃破。イグラシルの守護者ニーズヘッグとギロチンクロスのロキと協力し、ついにモロクを追い詰める。闘いの最中、モロクは『絶望の神』へと変貌。主人公に最後の戦いを挑んでくる。しかし、モロクが心から求めていたのは自分を受け入れてくれる居場所、そして人という存在そのものだった。『神』に至ったモロクでも『人』である主人公には及ばず、肉体を滅ぼされ消え去った。こうして世界は救われ、主人公は「英雄」と称えられた。

種族[編集]

人間
ミッドガルド大陸に幅広く住む種族。類稀なる素質を持つものから、平々凡々としたものまで様々登場する。ラグナロクオンラインの物語は、主に彼らの善悪が絡んでくることとなる。そのため、劇中において最も醜く、そして最も美しく描かれた種族といえる。
魔族
人間に酷似したものからおぞましい形態まで幅広く持つ種族。魔力の扱いに長けており、腐敗し、陰鬱な場所を好んでいる。一説によれば、魔族とは天使が激怒した姿といわれている。かつて人間とミッドガルドの覇権を賭けて争った。
中には「魔王」と呼ばれるほどの強大な力を持つ魔族が存在する。過去、多くの人間達が我が身をとして魔王と戦った歴史があるが、倒しきることが不可能だったため、封印という手段が用いられた。よって、封印を解く者が現れないように、魔王との戦いによる歴史は秘匿されている。
名前から悪役を連想させるが、人間に友好的なものから無関心なものまで幅広く存在する。また、プレイヤーに興味を持って話しかけてくるものもいる。
神々
背中から羽を生やした人間のような姿を持つ種族。天空にあるヴァルハラからミッドガルドを監視している。魔族とは違い、めったに人間の前に姿を見せることはない。かつて人間とミッドガルドの覇権を賭けて争った。
原作では敵側として描かれる神々だが、ゲーム本編では人間に慈悲深い存在として描かれることが多い。中でもオーディンの娘ヴァルキリーは、クルセイダーたちから尊敬の対象とされている。ただし彼女を嫌うドワーフたちからは「戦争狂い」と侮蔑されているなど、扱いが大きく異なる。
ラフィネ族
アッシュ・バキュームにて大樹イグドラシルを守護する種族。人間より頭ふたつは低い妖精のような姿。指揮官クラスの者は、人間と大差ない体格をしているものもいる。故郷はアールブヘイムだが、大樹イグドラシルを守護するためスプレンディットフィールドに基地を築いている。彼らの姿は、イグドラシルに関する古い文献に描かれている。
サファ族
巨木を人型に削ったような形態を持つ、戦いに優れた種族。総じて人間より巨体。
モンスター
神々との戦いに負け、力を失って消滅した存在。しかし、近年の異変と共に動植物がモンスターと化し、人間を襲うようになった。
ミッドガルドだけではなく、異世界であるアッシュ・バキュームやニブルヘイムにも登場する幅広い種族。
天使
タナトスタワーの発掘を始めた途端、内部に出現するようになった生物。また、魔法都市ゲフェンの地下に眠る古代都市ゲフェニアにも出没する。外見こそ天使と見紛うが、セージギルドの調べによればモンスターに近い存在らしい。この種族に関して詳しいことは不明だが、魔族の原型という説がある。一般レベルの戦士ではまるで歯が立たない。
悪霊
怨念がカタチとなったモノ。
アンデッド
変異し、腐敗した肉体で生あるものを見境なく襲い掛かる不死の怪物。残留思念や環境によって自然発生するものと、強大な力を持つ魔族が死者を媒体に人為的に生み出すものとがある。
ドワーフ
人間に酷似しているが、頭一つ分ほど背が低い。だが、その見た目とは裏腹に鍛冶師としての資質は高く、格闘技に秀でたものまで存在する。神々が所有する武具は全てドワーフの手によって作られている。代表的なのは、トールの所持する鈍器ミョルニール。
巨人
人間と同様の外見を持ちつつ、人間より遥かに大きな体躯を持つと思われる種族。現在はミッドガルドのどこにも存在が確認されていないが、かつて巨人の棲家であったと言われているグラストヘイムの中に転がっている人骨は明らかに人間のそれよりも大きい。
オーク族
家やバリケードなどの建造物を作り、武器防具と言った道具を使って生活するなど、人間に近い暮らしを営む亜人の種族。全身が緑の体色をしており、獣に酷似した牙を持つ。人間と言葉による意思の疎通も可能。一部のオークは特別な火の加護を受け、肌が青く変質した者もおり上級のオークとして扱われる。
オークたちの中でも特に英雄、統率者の名を冠するものは体躯も大きく、通常のオークとは桁違いのパワーを持っている。知能も高く、魔法を操ったり人間の言葉を流暢に話したりもする。
正々堂々闘うことを美徳とし、どんな状況でも逃げずに死ぬまで闘い続けると豪語する、生粋の戦闘民族でもある。それゆえ戦いから逃げ出したり、真剣に戦わず卑怯な行いをする者は呪われて小さく醜悪な姿に変質してしまい、闘争心も失って他種族に見つからないように隠れて暮らすことを余儀なくされる。なお、オークダンジョンに登場するゼノークはオークが変異した姿である。
ゴブリン族
人間の膝くらいまでの背丈しかない、小さな人のような種族。常に仮面を身につけているため、素顔を見ることができない。リーダー格のものだけ、一般ゴブリンよりも体躯が大きい。
オーク族と同じく家を建て道具を使う生活を営むが、オークと違って家はテントが多いという特徴がある。
コボルド族
二足歩行を始めた犬のような種族。人間の腰くらいまでの大きさで、可愛らしい容姿をしているが片手に武器を持って襲い掛かってくる、割と好戦的な種族。リーダー格のものは、漆黒のドールベルマンに酷似した容姿をもつ。
クエスト等では人間であるプレイヤーと会話をするため言語能力も有すると思われるが、ゴブリン族やオーク族と違って家を建てて定住している様子が見られない。
マリオネット
捨てられた人形の怨念が凝縮し、悪魔となった存在。人間に強い憎しみを抱いており、理性も知性も持たないが憎悪を以って襲い掛かってくる。その中で意思を持ったマリオネットを「アバンダ」と呼ぶ。
機械人形
機工学者キル・ハイルによって生み出された兵器だが、限りなく人間に近い存在。その存在は公にはされていない。現在、第1世代から第4世代まで存在する。
現身(うつしみ)
魔王モロクによって生み出された分身。魔王の分身だけであって戦闘能力が異常に高く、並大抵の冒険者や戦士では歯が立たない。

プレイヤー(冒険者)について[編集]

目的
クエストを受け、世界背景を知るも良し。強さを求めてモンスターを倒し、装備を整えるのも良し。どのような道を進むかは、プレイヤー次第。
職業
全ての冒険者は、例外なくノービスと呼ばれる身分から物語を始める。そこから一次職、特殊一次職、二次職、転生一次職、上位二次、三次職に就くも自由である。
人格
アインブロック方面のクエスト以降、プレイヤーキャラクターには人格が付加されている。探究心が強く、好奇心も強く、そして高い精神力を持つプレイヤーは、この世界の裏側を垣間見ることとなる。男女ともに一人称は一貫して「私」を用い、台詞も基本的には敬語が多い。またクエストの進行に応じてその時の心情などをモノローグとして語ることもある。

冒険者のサポート[編集]

本作では様々な場所・形で冒険者をサポートしてくれるサービスが登場する。

冒険者アカデミー
ヒューマンの冒険者は必ずここからスタートする。
冒険に必要な知識や技術を与え、また転送サービスや初心者用ポーションの無料配布などで冒険者をサポートしてくれる。なお二次職以降でもアカデミーに来ることは可能だが、転送などのサービスは受けられなくなる等の制約がある。
ドラム族の場合は港町ラザーニャがスタート地点となるが、冒険者アカデミーと同様の機能が備わっている。またドラム族でも冒険者アカデミーに来ることは可能。
カプラサービス・ジョンダサービス
各都市や主要部に配置されているNPCサービス。ルーンミッドガッツ王国ではカプラサービスが、シュバルツバルト共和国、アルナベルツ教国ではジョンダサービスが設置されている。
主にセーブ地点の登録や倉庫サービス、露店販売等で必要なカートの貸し出しを行っている。また近隣都市などへの空間移動サービスも行う。ただしダンジョンの入り口にいる職員など、位置セーブなど一部のサービスが利用できない事がある。
ポリン団秘密基地
冒険者アカデミーにある、ネコリンを筆頭とする組織の秘密基地。クエストをクリアするかマスタープログラム(有料コンテンツ)に含まれる各職業のVIPパスを所有する事で入れるようになる。
中では倉庫サービスやセーブ、転送や装備修理などのサービス、基本的な消耗品を販売するNPCも召喚という形で利用可能。またミスティからクエストを受けて育成に役立てる事もできる。
VIPパスを所有している場合は各種機能が拡張され、購入可能な消耗品の種類が大幅に追加される、移動可能な転送先が増える、職業に応じた専用装備が貰える、クエスト達成時に追加報酬が貰えるなど非常に充実したものになる。
ジョンダパス
スペシャルアイテム「ジョンダパス」を使用して呼び出せるサービス。有効期限はあるが(箱を開けてから15日or30日)、街などの非戦闘地域で何度でも呼び出し可能。
話しかけた時点でHP・SPを全回復してくれる上で移動速度増加などのサポート効果を付与してくれる。サービスとしては倉庫や街・ダンジョンへの転送・現在装備している武器防具の一括解除、買取専用NPCが無料で利用可能。
飛行船
大空を翔ける巨大な船。シュバルツバルド共和国を周る飛行船と、国外を行き交う飛行船の二隻が存在する。どちらもレッケンベルによって精製された『ルーン機関』によって稼動している。

ゲームシステム[編集]

プレイヤーの主な行動[編集]

多くの多人数同時参加型オンラインRPG (MMORPG) と同じく、ラグナロクオンラインにはプレイヤーの最終目標というものは設定されておらず、ゲームクリアの概念はない。基本的には「レベルを上げる」「ゲーム内通貨を貯めて買い物をする」「レアアイテムを集める」「仲間とコミュニケーションをとる」「イベントに参加する」「モンスターと戦闘する」ことなどを繰り返すことが多い。

セーブ、ゲームデータの保存[編集]

ラグナロクオンラインでは、ゲームデータは常時保存されており、通常はプレイヤーがゲームデータの保存を意識する必要はない。サーバーエラーなどによるデータの巻き戻り現象や接続障害による回線切断が起きた場合、最後にログアウトした時点、あるいは最後にマップが切り替わった時点(厳密にはマップの管理サーバーが切り替わった時点、ローティング画面が表示される箇所)から再開する事例が多い。

一般的なRPGでゲームデータの保存を意味する「セーブ」は、ラグナロクオンラインにおいては「キャラクターが死亡した際に戻る安全な復活地点」を意味し、区別のため「位置セーブ」「セーブ地点」などと呼ばれる場合もある。位置セーブを行うには、(主に街中に設置されている)特定のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)に話しかければよい。話しかけたNPCに応じて、復活位置は固定される。またイベントなどによって、自動的に(通常は位置セーブ不可能な場所に)位置セーブが行われることもある。

イベント、クエスト[編集]

ラグナロクオンラインには、常設のイベントと期間限定のイベントが用意されている。常設のものは通常「クエスト」と呼ばれ、期間限定のイベントと明確に区別される。

クエストは主に、特定のNPCを訪ねて各地を巡り歩くことになる。クエストによってはゲーム内通貨を支払ったり、指定されたアイテムを指定された数だけ集めたり、特定の敵と戦闘を行ったりするものもある。クエストの報酬は主に経験値だが、レアアイテムが獲得できるものや、特定のダンジョンに入場できるというものもある。またプレイヤーキャラクターを転職させる際にも、職に応じたクエストをクリアする必要がある。

運営会社主催のイベントや、ネットカフェもしくはユーザー主催でのイベントが、ゲーム内、オンラインのみならずオフラインにおいても時折開催されている。

ゲーム内通貨[編集]

ラグナロクオンラインでは、一般的なRPGと違い、モンスターを倒しても直接的にゲーム内通貨は得られない。モンスターを倒すなどしてアイテムを獲得し、それをNPC商人に売却したり、他のプレイヤーに販売することで通貨を取得する。

通貨はアイテムを購入する際に必要である他、NPCからサービスを受けたりイベントに参加する際に手数料として必要な場合もある。

ゲーム内通貨の単位は「Zeny(ゼニー)」(略号は「z」)。

アイテム[編集]

モンスターを倒すと、モンスターごとに決められたアイテムが決められた確率で出現する。モンスターが倒れたときにアイテムが出現することを、ゲーム内では「ドロップ」(邦訳して「落とす」と俗称される)と称する。

1種類のモンスターは最大8種類のアイテムをドロップし、同時に複数種類のアイテムをドロップすることもある。中にはモンスターを倒す以外の方法では手に入らないアイテムもある。

アイテムは大きく分けて、以下のように分類される。

消耗品
回復剤や移動アイテムなど、直接使用することで消費され効果を発揮する類のもの。
装備品
プレイヤーキャラクターが装備可能な武器や防具(兜・鎧・盾・肩掛け・靴・アクセサリー)など。「未鑑定」状態のものは装備できず、アイテムやスキルを使って鑑定する必要がある。
カード
装備品をカスタマイズできるレアアイテム。詳細は後述
収集品
以上の分類に当てはまらないもの。多くは単なる換金用アイテムだが、中には特定のスキル使用に必要なもの、決まった数を集めることで装備や回復剤などと交換できるもの、イベントやクエストに必要なものなどもある。

装備品以外のアイテムは、同じ種類のアイテム複数個を重ねて扱われる。ただし見た目も名前も同一で効果が異なるアイテムは、別アイテムとして扱われる。ある収納場所から別の収納場所へ移動させる際のみ、個数を指定して分けることができる。装備品は常に1個で1種類のアイテムとして扱われる。

なお、プレイヤーが持ち歩けるアイテムの種類は100種類が上限で、101種類目以降のアイテムは拾う事が出来ない。拾うためには現在持っている他のアイテムを捨てるか、「インベントリ拡張チケット」を使用して持ち歩ける上限を増やす必要がある(後者の方法で最大200種類まで持ち歩けるようになる)。

装備品[編集]

武器・防具はまとめて「装備」「装備品」などと呼ばれる。これらのアイテムは一般的なRPGと同様、装備することでキャラクターの攻撃力や防御力を高める効果がある。一部の装備品には、武器や防具としての基本的な性能の他に、「自分の能力を上げる」「本来使えない魔法などが使えるようになる」と言った特殊効果が標準で付与されているものもある。他にも、装備品の中にはカードを用いて性能をカスタマイズ可能である「カードスロット」を持つものや、特定のアイテムを同時に装備することで更なる特殊効果を発揮する「セット効果」を持つ装備品が存在する。

武器や防具を装備するにはいくつかの条件があり、概ねキャラクターのベースレベルと職業で制限される。原則として装備レベルの高いもの、より上位の職業に限られた装備品の方が強力だが、近年では関連商品の販促や有料サービスとして入手可能な装備品に、より制限が緩く、より強力な効果を付与されたものが多く見られるようになっている。

装備品は種類により装備箇所が決まっている。武器は右手および左手、盾は左手、兜や帽子は頭、鎧や服は体、マントやスカーフなどの肩にかけるものは肩、靴は足、その他に“アクセサリー”を最大2種類装備できる。

武器には片手武器と両手武器があり、両手武器は同時に盾を持つことができない。また片手武器は通常右手にしか持てないが、一部の職に限り、2種類の片手武器を両手にひとつずつ持てる(左手に武器を持った場合も盾は持てない)。弓や銃と言った武器には、追加で矢や弾丸が必要であり、攻撃するごとに矢や弾丸を消費する。これらも装備が必要であるが、専用の装備箇所が設定されているため、他の装備の妨げにはならない。

アクセサリーは装備画面の左側がアクセサリー(1)、右側がアクセサリー(2)となっており、どちらに装備したかによって効果が変わるものや、指定された側にしか装備が出来ない(2つ同時に装備できない)ものも存在する。

装備品のうち、武器と盾と兜はキャラクターの外見にも反映される。兜は装備すれば、即座に外見に反映される(武器と盾はスキルモーションを起こす等が必要)。キャラクター単体の外見ヴァリエーションに乏しいROにおいて、兜は個々のキャラクターを識別する要素のひとつとなっている。
兜を装備する頭部は上中下段の3つに分けられており、各段にはそれぞれその段用の兜しか装備できない。また、上中段や中下段のように頭部の2ヶ所以上を占有するタイプの兜も存在し、装備箇所が重複するような組み合わせでは装備できない。ちなみにほとんどの場合、上段は前頭部から後頭部、中段は目元や耳、下段は口元の装備品としてグラフィック化されている。近年では、アニメーションで「動く」兜や、キャラクター死亡時には離れた箇所に落ちているグラフィック(見た目だけで装備は外れていない)の兜、見た目のみ変更される[衣装]という分類の兜も見られる。なお衣装は専用の装備箇所が設定されているため、着用した衣装と同じ部位の頭装備はそのまま使用可能となっている。
武器と盾はそのキャラクターが武器攻撃の最中のみ表示され、専用グラフィックが用意されていないものも多い。

カード[編集]

装備品の性能をカスタマイズできるアイテムの1つ。カードごとに決まった効果を持ち、公式イラストレイターにより描かれているイラストを確認できる。MVPモンスターを含む大半のモンスターにはカードが設定されている他、2015年にLORD of VERMILIONとのコラボによるカードが登場して以降、モンスター以外のデザインのカードも登場し始めている。カードを得るには対象となるモンスターを倒す(基本ドロップ率は1/5000)、古いカード帖を使用する、イベントでのポイントを交換するなど様々な方法がある。

武器・防具には、それぞれに決まった数のスロットがあり(武器は0~4、防具は0~1)空いたスロットにカードを挿すことで与ダメージ増加、被ダメージ減少、能力アップ、他職のスキルを使えるようになる等、様々な特殊効果が付与される。一度刺したカードを装備品から外すには専用のアイテムが必要となり、MVPモンスターのカードを外すには一般モンスターよりも多くのアイテムが要求される。またカードごとに武器用・盾用・鎧用などのように刺せる装備箇所は決まっている(一部例外あり)。複数のスロットを持つ装備品の場合、同種のカードを複数枚挿すこともでき、カードによる特殊効果も重複する。ただしスキルが使えるカードを複数挿しても使えるスキルのレベルはそのままで、これらのように重複させても意味のないカードも存在する。また装備と同様に挿しているカード同士によるセット効果が発動するカードも多く存在している。

挿されたカードの種類に応じて、装備品のアイテム名には特定の形容詞が付加される。なお、同種のカードが複数枚挿された装備品の場合、2枚ならば「ダブル」、3枚ならば「トリプル」、4枚ならば「クワドロプル」の形容詞が最初に示される。

エンチャント[編集]

ラグナロクオンラインの装備品には最大4つのスロットが存在しており、そのスロットにカードスロットや様々な追加効果を付与する事ができる。追加効果についてはカードと同様にステータスアップや属性付与、特定のスキルの性能向上など多岐にわたる。付与可能なエンチャントの内容および付与するスロットの場所などは装備ごとに固定されており、対象の武器防具を装備した上で素材アイテムを所有した状態で特定のNPCに話しかける事でエンチャントが可能。精錬と異なり、頭中下段やアクセサリーにもエンチャント可能な装備が存在している。エンチャントには任意のエンチャントを選択可能だが失敗する可能性があるもの(失敗した場合は装備が消失する)、必ず成功するものの付与される効果がランダムであるもの等いくつか存在する。

カードエンチャント
装備にカードスロットを1つ追加するのがカードエンチャントである。通常のエンチャントと同様に対象の武器防具を装備して素材アイテムを所有した上で特定のNPCに話しかける事でエンチャント可能。通常のエンチャントと異なり必ず成否の判定が行われ、失敗した場合は装備が壊れて消失、成功した場合も装備に付与しているカードやエンチャントは消失する。カードエンチャントが可能な装備は予め決まっており、また装備の種類によって難易度がC級~DXまで分けられている。

日本のラグナロクオンラインでは、装備やカードをはじめとした一部のアイテムが他国のサーバーと性能の異なる独自仕様となっており、日本でしか実装されていないアイテムも多数存在している。

精錬[編集]

精錬とは、武器の攻撃力や防具の防御力を強化するシステムである。精錬された装備品には、アイテム名に精錬度を示す数値が付加される。精錬度は最大+10で、精錬度が高いほど装備品は強力になる。また、特定の数値以上の精錬度にすることで追加効果を発揮する装備品なども存在する。頭中段および下段・アクセサリーは精錬が出来ず、またその他の武器や防具の中にも精錬が出来ないものがある。

精錬を行うには、特定のNPC(転生職実装以降は、特定のスキルを習得したプレイヤーキャラクターも)に精錬を依頼する必要があり、また精錬石と総称されるアイテムを消費する。精錬には成功度が設定されており、精錬度が高くなるほど成功率は低くなる。また武器には武器LVが存在し、この数値によって失敗せず精錬できる上限値や必要な精錬石(Lv1武器はプラコン、Lv2武器はエンペルタコン、Lv3・Lv4武器はオリデオコン、防具はエルニウム)が異なり、LV1武器は+7、LV2武器は+6、LV3武器は+5、LV4武器および防具は+4までは100%成功する。精錬に失敗した装備品は付属しているカードやエンチャント共々消失する。

オリデオコンおよびエルニウムには精錬の成功率が通常の物より高い濃縮タイプ、成功率が通常より高く精錬に失敗しても精錬値が下がるものの装備が消失しない改良型濃縮タイプも有償アイテムとして存在する。他にも特定の装備限定で必ず+7にしてくれる歩羅七精錬や、濃縮タイプを用いた精錬と同じ成功率のうえ、失敗しても精錬値がそのままで装備が残る究極精錬が期間限定で登場する事がある。

露店[編集]

露店とは、プレイヤーキャラクター同士でアイテムを売買するシステムである。露店を出しているキャラクターは、頭上に販売・買取でそれぞれ異なるアイコン付きの吹き出しが表示される(当人には表示されない)。取引希望者はその吹き出しをクリックする事で、その露店の取引品目を自由に見られる。ただし同時に複数の露店を見ることは不可能である。また露店の表示価格は、桁数に応じた色である程度識別できる(最初期に横行した桁数詐欺への対策)。

露店販売を行うには、特定の職業でスキルを習得する必要がある。収納場所に制限を受ける一部のアイテムを除き、販売可能なアイテムの制限はない(収納場所の制限が事実上の販売制限である)。露店では複数種類のアイテムを同時に店頭に出せ、店頭に出す個数や価格は個別に自由に設定できる(ただし価格の設定上限は1,000,000,000z)。同じ種類のアイテムを異なる価格で店頭に出すことも可能。店頭に並べたアイテムが売れた場合、どのアイテムが何個売れたかがメッセージ欄に表示される。また露店販売中は攻撃や移動が不可能になるなど、キャラクターの行動が制限される。露店で買取をする場合も同様のスキルが必要で、更に買取店舗を出店するためのライセンスが必要。また買取が可能なアイテムはカートに1つ以上入っているものに限定され、装備品の買取には対応していない。

サービス開始から長い間、アイテムの委託販売を行うようなシステムはラグナロクオンラインには実装されておらず、そのため露店販売にはプレイヤーキャラクターを使用する必要があり、販売者側にとって露店販売中は事実上プレイ不可能な状態となっていたが、2022年10月に露店専用サーバー限定ではあるが露店代行システムが露店検索システムと共に実装された。露店の内容を決定後、空いているスペースの自身の分身を設置し、商品が売れた場合や露店を閉じた時にメールシステムで代金や余ったアイテムを受け取るシステムとなっている。

露店の設置場所について制限はないが、不慮の事故によるキャラクターの死亡(で受けるペナルティ)を避けるため、また商品の販売を促進するため、比較的安全で人が多く集まる街や街の周囲に露店を設置する場合がほとんどである。特にプロンテラの中央噴水から南門へ至る大通りは、サーバーを問わず多くの露店が密集している。イベントなどで人が密集する場合、そうした場所に露店を設置する者も少なくない。

ダンジョンなどの危険なマップでも露店の設置は可能だが、死亡のリスクや他のプレイヤーが戦闘時に誤クリックする可能性などを考慮して、多くのプレイヤーは避ける傾向にある。

なお販売者はアイテムの価格を自由に設定できるが、それぞれのアイテムには実用性と入手率と需要に応じた相場が形成されており、アイテムの価格はある程度の範囲に収まっているのが実情である。またイベントやゲームバランスの調整、新規アイテムの実装などによって、時折投機的な価格変動も起きている。

倉庫[編集]

倉庫とは、アイテムをNPCに預けられるシステムである。1つのサーバーにつきメイン倉庫1つ、サブ倉庫3つを持ち、同一サーバー内の異なるキャラクター間で共有される。倉庫を利用するには、(主に街中に設置されている)特定のNPCに話しかければよい。ただし1回につき数十z程度の利用料を支払うことになる。また、倉庫に預けることのできるアイテムは最大600種類(2009年6月9日より。それ以前は300種類)、1種類のアイテムにつき最大30000個(2009年6月9日より。それ以前は60000個)までである。

倉庫を経由すれば、同一アカウントの異なるキャラクター間でアイテムを自由に受け渡すことができる。このシステムを利用して、ひとつの装備品を異なるキャラクター間で使いまわしたり、あるキャラクターに必要な消耗品を別キャラクターで購入したり、あるキャラクターが獲得したアイテムを別キャラクターで売却したり、などの行為が日常的に行われている。

2018年9月に「ワールド倉庫」が実装。同一アカウント内であればサーバーの垣根を越えたアイテムの出し入れが可能となった。

ゲーム内チーム[編集]

パーティー[編集]

パーティーとは、複数のプレイヤーによって一時的に組まれたチームである。ゲームシステムに用意されているパーティシステムを利用し、1名~12名のパーティを組むことができる。

パーティーは主に、対モンスター戦闘に際し複数のプレイヤーが協力し合い、1人では倒せない(あるいは非常に苦戦する)より強力な敵を倒すことを目的として組まれる。詳細はパーティプレイを参照のこと。

また、パーティーを組むことが前提条件となっているクエストなどもあり、その場合は対モンスター戦闘を行わなくても、他に参加プレイヤーがいなくても、パーティーを組むことになる。

パーティーを組むには、リーダーとなるプレイヤーキャラクターで所定のコマンドを打ち込めばよい。するとリーダー1人のパーティーが結成され、パーティー未加入のプレイヤーキャラクターに対して「パーティー参加要請」を送れるようになる。参加要請を受けたキャラクターは、そのパーティーに参加するかどうか任意で決めることができる。リーダーやその他のメンバーは自由にパーティーを脱退できる(リーダーが脱退したパーティーは、パーティーとしては機能するが、リーダーによる各種パーティー設定の変更やパーティーメンバーの追加が不可能になる)。またリーダーが他のメンバーにリーダーを委譲する機能もある。

パーティーは見知ったプレイヤー同士で誘い合って組む場合も多いが、パーティーメンバーを探しているプレイヤーが集い、募集チャットを立てるなどして条件の合うプレイヤーを探す「臨公広場」と呼ばれる区域がワールドごとに存在する(臨公=臨時公平パーティの略)。臨時広場はプレイヤー同士で自然発生的に決まった区域であり、公式に認定されている訳ではない。日本ではプロンテラの街の剣士ギルドが過去に存在した(イズルードの街に移転したため)空き地、あるいはプロンテラの街の南の城門の外が臨公広場となっているのが一般的。

ギルド[編集]

ギルドとは、プレイヤーが集まって作る集団である。パーティシステムを拡張したもので、より大規模な集団である。ギルドシステムでは、ギルドメンバー間のみでの会話や、メンバーに職位(称号、肩書き)を与えることができる。パーティシステムと異なり、ギルドを設ける際にはエンペリウムというアイテムが必要である。また、ギルドに所属するメンバーの得た経験値をギルドに上納することでギルドレベルを上げ、ギルドがギルドスキルを習得できる。ギルド結成当初は16人まで加入できるが、スキルを取得することで同一ギルドに最大56人まで所属させられる。

ギルドマスターはギルドに「エンブレム」と呼ばれるドット絵を設定できる。このドット絵(とギルド名)は所属キャラクターにカーソルを合わせることで見られるほか、ギルド攻城戦(後述)で砦を占領した際にマップ上のフラッグ(垂れ旗)にも表示される。

キューペットシステム[編集]

キューペットシステムとは、特定のモンスターをプレイヤーのペットにすることができるシステムである。「Episode 1.5 Attack of the Ancient」のアップデートで実装されたシステムで、モンスターを捕まえるにはモンスターごとに定められた「テイミングアイテム」を対象のモンスターに使用し、出現するスロットマシーンで当たるとモンスターをペットとして入手できる。入手した時点では卵の状態で、孵化させるとペットとして連れて歩ける。

一部の例外として2009年の正月イベントからテイミングアイテムによる捕獲ではなくイベントによってもらえるキューペットが登場した。

キューペットは「親密度」と「空腹度」のバラメータをもつ。親密度は、適度にエサを与え続け、空腹度を調節し続けることで上昇する。逆にエサを与えない、もしくは与えすぎる、またはペットを連れた状態で戦闘不能になると親密度は低下する。親密度が高いとキューペットが話しかけてきたり、パフォーマンスを行ったりする。逆に親密度が低いとペットは何もしなくなり、この数値が一定値を下回るとペットは逃走してしまう。

キューペットは一切戦闘に参加せず、喋ったりパフォーマンスをするだけだが、そのエサにいくらかの金や労力が必要で、完全な娯楽である(ただ2009年からアイテム装備によって戦闘、もしくは一部のイベントに影響するキューペットが登場している)。再び卵の状態に還元することで、通常のアイテムと変わりなく他のプレイヤーに譲渡が可能である。大金を出して希少なキューペットを手に入れようとするプレイヤーや、販売目的でペットを手に入れようとするプレイヤーが存在する。

キューペットには名前をつける事ができるが、名前の設定は最初の1回のみで、後から変更する事も名前無し状態に戻す事もできない。名前を変更したキューペットを卵に戻して他人に販売する事もできるが、当然ながら購入したプレイヤーは名前を設定する事が一切できず、前の持ち主がつけた名前のままでキューペットを連れ歩くしかない。 ごく初期は卵の状態ではそれが名前が変更された後のものなのか判別する事ができなかったが、後に名前が変更されているキューペットの卵は「愛されている○○の卵」と卵状態でも名前が変わるようになった。

2020年より一部のモンスターを対象に進化システムが実装。きわめて親しい親密度のペットと進化用アイテムを組み合わせる事で、進化したペットの卵を入手が可能となった。

戦闘[編集]

ラグナロクオンラインにおける戦闘は大きく分けて対モンスター戦、対人戦、ギルド攻城戦の3種類に分類される。モンスターを倒すと経験値やアイテムなどを手に入れる事ができるが、一部地域を除くモンスター戦や特定地域での対人戦で戦闘不能になるとデスペナルティが発生し、その時点で取得している経験値、およびJob経験値の1%を失う。ただしノービスではデスペナルティが発生せず、また0%を下回ってレベルが下がるような事はない。スペシャルアイテムとしてデスペナルティの発生を防いでくれるアイテムも存在する。

対モンスター戦闘[編集]

モンスターは、一般的なコンピュータRPGと同様にHPや経験値、基礎ステータスの他にも、種族や属性、戦闘用スキル、ドロップアイテム、サイズ(大きさ)や種族(無形・不死・動物・植物・昆虫・魚貝・悪魔・人間・天使・竜の全10種)、モンスター専用の特殊な行動や能力を示す属性などが細かく設定されている。

モンスターのタイプ[編集]

アクティブ/ノンアクティブ
アクティブとは、こちらから何もしなくても一定範囲内に近づくだけで攻撃を仕掛けてくる「攻撃的」なモンスターのこと。アクティブの中でもターゲットの変更されやすさに差異があり、最初にターゲットを決めた後はよほどの事が無い限り同じプレイヤーを狙い続けるものから、僅か数マス離れたりするだけで別のプレイヤーに向かい始めるものまでいる。横から多量の攻撃を受けると、ターゲットのプレイヤーに隣接して交戦している最中でも別のプレイヤーに向かっていくものもいる。
これに対し、こちらから手を出すまでは何もしてこない非攻撃的なモンスターはノンアクティブと呼ばれる。こちらはモンスターが認識しているターゲットをリセットする手段をとらない限り、原則として最初に反応したプレイヤーをずっと狙い続ける。
リンク
通常はノンアクティブ(非攻撃的)だが、一定範囲内で同種のモンスターがプレイヤーを攻撃していた場合のみ、仲間に加勢してそのプレイヤーを攻撃するモンスターのこと。なお、ごく一部「アクティブ」かつ「リンク」であるモンスターも存在するが、そうと分かる状況が限られており目立たない[注釈 2]
詠唱反応
普通のノンアクティブモンスターが詠唱を必要とする魔法やスキルのターゲットになった場合、実際に魔法が発動してダメージを受けて初めて反応するが、詠唱のターゲットになり足元に魔法陣が出た時点で「攻撃された」と認識して反応するモンスターのこと。一部、アクティブかつ詠唱反応のモンスターもおり、詠唱に反応すると他プレイヤーを追いかけている最中でも標的を変更するなど異なった動作を見せる。
ルート
地面に落ちているアイテムを拾う性質を持つモンスターのこと。そのモンスターを倒せば通常のドロップとは別に、そのモンスターが拾ったアイテムをドロップする。ただしモンスターごとに持てるアイテムは10個までで、拾いすぎると古いものが消えていく。
植物
特殊なタイプのモンスターで種族の植物とは異なる。移動もせず攻撃もしてこないが、一部のスキルを除いて1回の攻撃でダメージを1しか与える事が出来ない。
BOSS(ボス)
「状態異常が無効」「スティールでアイテムを盗めない」「ノックバックしない」など、プレイヤーにとって不利な性質を持つモンスターの総称。これらの性質そのものを指して「ボス属性」という事もある。
一部の強力なモンスターのみが持つ性質で、かつてはそのほとんどが一度倒されると次に現れるまで数時間のクールタイムがあったり、取り巻きと呼ばれる配下のモンスターを数匹引き連れていると言った特徴を持っていたため「ボス」の呼称が定着したが、近年は一般モンスターと全く同様の出現の仕方をするモンスターにもこの属性を持つものが増えつつある。
これらの属性は全てセットではなく個別の設定であるようで、ノックバックせず状態異常が無効だがスティールだけは有効だったり等という例外が稀に存在する。
MVP
MVPボスとも。ボスの中でも特に強力なモンスター。倒すと、最も多くダメージを与えたキャラクターの頭上に「MVP」のエフェクトが現れ、ボーナス経験値およびボーナスアイテムが獲得できる。ただの「ボス(上記)」と違い、MVPモンスターは全て次の出現やメモリアルダンジョンの再入場までに数時間単位でのクールタイムを持っているため、召喚アイテムで呼び出した場合を除いて連続で戦えない。また、MVPモンスターのカードは全てイラストに「MVP」のロゴマークまたは髑髏マークが入っている他、カード枠のデザインも通常のものと異なる。

経験値獲得とルート権[編集]

ラグナロクオンラインでは、モンスターを倒すことで経験値とアイテムを獲得できるが、これらにはモンスターに与えたダメージ量に比例した「優先権」が設定されている。

通常モンスターとMVPモンスターで処理が若干異なっており、MVPでないモンスターの場合は「ファーストアタック権」が存在し、そのモンスターに最初にダメージを与えたプレイヤーに全体の30%の優先権が与えられ、残りの70%を与えたダメージ量によって比例分配する。つまり、ファーストアタック権を得たプレイヤーならば、与えたダメージの30%が自分であれば優先権1位を獲得できる。 MVPモンスターの場合はこのファーストアタック権が存在せず、純粋に与えたダメージの比率のみで決まる。

ここでいう「与えたダメージ」とはモンスターのHPを減らした量ではなく、ダメージとして画面に表示された数字のことである。つまり「オーバーキル」分も計算に入るという事であり、極端な例で言うと、HP100のモンスターにプレイヤーAが99ダメージを与えていたとしても、プレイヤーBがその後に一撃で50000ダメージを与えてしまうと、優先権1位はプレイヤーBとなる。

ソロプレイ[編集]

ソロプレイは、誰とも協力せずにモンスターを倒し、経験値やアイテムを獲得する行為である。ソロプレイは、一般的なコンピュータRPGと同様の感覚で単独でモンスターと戦闘する。パーティプレイを前提とする多くのMMORPGと違い、ソロ・パーティどちらでもレベルを上げられるのが、ラグナロクオンラインの特徴でもある。ゲームへのログイン・ログアウトが「(一部を除き)ダンジョン内でもどこでも」できるため、手軽にいつでも遊びやすいと言える。

ただし「モンスターを倒し経験値を得て成長する」というシステム構造であるため、非戦闘型やパーティーメンバーを守ることに特化した型など、モンスターを倒すのに不向きなキャラクターがソロプレイでレベルを上げるのはやはり困難である。

パーティプレイ[編集]

パーティプレイは、複数のプレイヤーがパーティーを組み、協力し合って経験値やアイテムを獲得する行為である。

パーティは主に「経験値分配」と「アイテム取得権利分配」と「取得したアイテムの行き先」の3つにおいて設定が可能。システムリニューアル以前は、この内「経験値分配」のみパーティを作った後で変更が可能であった。他の2項目はパーティを作成する時に1度だけ設定でき、その後変更するにはパーティを解体して作り直さなければならなかった。2010年7月6日のシステムリニューアルに伴い、現在はパーティ設定ウィンドウからこれらの設定も変更可能となっている。

経験値分配
これが「公平に分配する」に設定してある場合、パーティメンバーの誰かがモンスターを倒した場合、その経験値がパーティ全員に均等に分配される。クエストによる経験値は分配されず、また獲得経験値を増加させる効果を持つ装備品・消費アイテムを使っていた場合、経験値分配の後で経験値が増加するため、装備している本人にしかそれらのアイテムの恩恵は無い。
パーティに属するプレイヤー全員のレベル差が15(2010年7月6日より。それ以前は10だった)以内である場合にのみ「公平に分配する」に設定ができる。
通常、狩りに参加するのは経験値を稼ぐことが目的であるが、システムの関係上モンスターに実際にダメージを与えないポジションの職業のキャラは公平設定をしないと経験値を得ることができないため、レベル差が16以上あるような、公平設定できないパーティはそもそも組まれない。ただし、特定の誰かの集中的なレベリングが目的であったり、仲の良いプレイヤー同士で経験値分配が行われないことを承知の上で純粋に遊びに出かけたりするような場合、パーティ全体に影響を及ぼすスキルの恩恵を受ける目的だけで、公平設定をしないパーティを組むことはあり得る。
アイテム取得権利分配
通常、モンスターがドロップしたアイテムは与えたダメージ量などによって取得優先順位が設けられ、優先順位の低いプレイヤーは一定時間が経過するまでアイテムを取得できない。これは同じパーティに属するか否かに関係なく個人ごとで適用されるルールだが、この機能をオンに設定していると、パーティの中で最も優先順位の高いプレイヤーの優先順位がパーティメンバー全てに適用される。
例えば、パーティ以外のプレイヤーも含めた多人数で1匹のモンスターを協力して倒し、「優先順位1位・パーティ外のプレイヤーA(ドロップした瞬間に取得可能)」「優先2位・パーティの中の1人(2秒経過後に取得可能)」「優先3位・パーティ外のプレイヤーB(4秒経過後に取得可能」という状況になったとする。ここで機能がオンになっている場合、優先2位になったプレイヤーのパーティに属する全員が、2秒経過後にすぐアイテムを拾えるようになる。
この機能はオンにしておかなければ、プリースト等のドロップ取得権利に絡みづらいキャラクターがアイテムを拾えなくなるというデメリットしかほぼ生まないため、ほとんどの場合オンにされる(ラグナロクはシステム上、ドロップ優先順位を獲得するには相手にダメージを与えなければならないため、攻撃に関与しない職業のキャラは優先順位を獲得できない)。
取得したアイテムの行き先
従来どおりアイテムを実際に拾ったプレイヤーの所持アイテム欄に入るか、パーティの誰が拾ったかに関係なく、パーティの中の誰かのアイテム欄にランダムでアイテムが入るようになるかの設定。
元は乱戦中にレアアイテムが出た時、他のパーティメンバーがレアアイテムが出たことに気づいていないのをいいことに拾ったことを申告せず持ち逃げを図るプレイヤーがいることに対する対策のようなものであった。だが、この機能があっても拾った本人とアイテムを送られた本人の2人しか分からない上、拾った本人にアイテムが送られることもあったため大した対策にはなっていなかった。加えて、インターフェイスが改善されていく仮定の中で「バトルウィンドウ」というより詳細な情報も表示するメッセージログ欄が実装され、誰が何を拾ったのかの詳細も確認できるようになった。アイテム所持限界ギリギリまでアイテムを持った状態で狩りに臨むプレイヤーにアイテムが送られて面倒が発生することもあり、この機能は現在ではあまり利用されていない。

こうして組まれたパーティで狩りをし、ある程度狩りをして街に戻ってきた後は、取得したアイテムの処分を行う(通称「精算」)。収集品などの特別な価値の無いアイテムはノンプレイヤーキャラクター (NPC) 商人に売却し直接現金化し、別途取引価格が存在するようなレアアイテムはパーティメンバーの間で競売を行ったりして現金化し、その現金をパーティメンバー全員に分配するという流れが一般的。

マップでのモンスターの面積あたりの密度は一定であり、多人数で素早く倒して移動して次のモンスターを探すより、分配する人数が少ない方が経験値を獲得する効率が良い傾向にある。そのため、パーティメンバーの募集は少人数でかつ優れた能力を持つキャラクターに偏る傾向が強い。低レベルの強くないキャラクターはパーティから排除され孤立してしまうという弊害や、キャラクターの特定の職、ステータス、スキルなどの均一化、すなわちキャラクターの多様性の豊かさが失われることを、促進する弊害を、生んでいるとの指摘がある。ただし近年では5-8人などの大人数パーティでも十分な経験値が得られたり、またそもそも少人数では対抗できないほど大量かつ強力なモンスターが押し寄せる難易度調整のマップも登場している。

対プレイヤー戦闘[編集]

ギルド攻城戦(ギルド砦争奪戦)[編集]

ギルド攻城戦(日本での略称は攻城戦または「GvG」)とは、ギルド間同士で行われる争奪戦イベントである。対人戦 (PvP) をベースとして発展させたもの。略称の「GvG」は、対人戦の略称であるPvPにちなんで付けられたものであるが、後述の「GvG」(ギルド対戦)とは全く関係ない。海外の英語圏のラグナロクオンラインでは「The War of Emperium(略称はWoE)」と呼ばれる。

専用マップに存在する「砦」の内部へ侵攻し、最も奥の部屋にあるエンペリウムを破壊すると、破壊したプレイヤーの所属するギルドが砦の(一時的な)主になる。イベント時間内であれば何度でも、その砦の主でないギルドがエンペリウムを破壊して砦を奪っても構わない。最終的には、イベント終了時点で砦の主になっていたギルドがその砦を占領したことになる。

日本では毎週日曜日の20時から自動的に開催され、22時に自動的に終了する。ヴァルキリーレルム(プロンテラ)、チュンリム湖(フェイヨン)、ルイーナ(アルデバラン)、ブリトニア(ゲフェン)の従来からある砦にくわえ、2008年11月25日より新たにヴァルフレイヤ(アルナベルツ教国)、ニダヴェリール(シュバルツバルド共和国)の2つのフィールドを加え、各フィールドに存在する合計30ある砦(ギルドアジト)を占領することを目標とした、ギルド間での争奪戦である。海外では開催日や開催場所が日本と異なることもある。海外地域の多くは週2回開催される。例えば、国際のラグナロクオンライン (iRO) では日本時間の木曜と日曜の2回。

砦の出入り口などには占領しているギルドのエンブレムを表示するフラッグが立てられる。占領したギルドのメンバーには一部のフラッグから砦内部にワープできるなどの特典が与えられるほか、ギルドマスターが砦にいる執事に話しかけることによってのみ行ける宝物庫があり、1日1回宝箱が商業値と呼ばれる値に応じた数だけ出現する。この宝箱でしか手に入らないレアアイテムもあり、ギルドの重要な収入源となる、このアイテムを手に入れるために、不正な手段(後述するBOT、詳細は日本のラグナロクオンラインを参照)によってレベリングされた高レベルキャラクターや高性能装備をリアルマネートレードなどで入手)を行うプレイヤーも中には存在する。

対人戦 (PvP) と異なる点は、週に1回だけの開催、かつ大人数を必要とする戦闘であるため、作戦やメンバーの役割分担、団結力が非常に重要な点である。ギルド攻城戦はバランス調整のため、対人戦よりもスキルや機能が制限されている。

対人戦(PvP)[編集]

対人戦(略称はPvP)は、プレイヤーまたはパーティ同士で行われるの対戦である。PvPには、特定のノンプレイヤーキャラクター (NPC) に話しかけると参加できる。参加の際に規定のゲーム内通貨が消費される。対人戦には初心者向けのヨーヨーモードと上級者向けのナイトメアモードがある。

ヨーヨーモード (Yoyo Mode)
初心者向けで戦闘不能になってもペナルティはない。戦闘の舞台はプロンテラ、フェイヨンなどの各町と同じ構造のフィールド。
ナイトメアモード (Nightmare Mode)
戦闘不能になると通常のフィールドと同じように経験値が減少する。装備品をフィールド内に落とす場合もある。舞台はオリジナルのフィールドでモンスターも出現する。

対人戦はギルド攻城戦と異なり、誰でも常時行える。

ギルド対戦(GvG)[編集]

ギルド対戦(略称はGvGだがギルド攻城戦とは異なる)とは、ギルド同士で行われる対人戦である。日本のラグナロクオンラインではめったに行われない。ルールは開催の都度異なる。

日本のラグナロクオンラインでは、2003年12月にクリスマスユニオンとしてワールドごとに砦のある4地方の対抗戦として、各箇所5つの砦を所有するギルドから参加者を出しての変則的な試合が行われた。初の試みだったために不手際が多く、試合開始時刻が大幅に遅れるなど問題が起こった。

特に、Lydiaサーバー内では、ある人気プレイヤーを参加させようと有志が集って砦を入手したが、そのプレイヤーが管理側のミスで参加できず、一晩以上も話し合いが行われた末に、再試合が行われた。

2004年には世界大会「RAGNAROK ONLINE WORLD CHAMPIONSHIP(以下RWC)」が行われ、日本からは国内の予選を勝ち抜いた2ギルドが参加した。この決勝戦は、韓国でオフラインイベントとして行われ、世界中の強豪プレイヤーが会場に集まった。優勝・準優勝は香港と台湾の連合チームだった。

この時上位ギルドには、現実世界の賞金とゲーム内の豪華アイテムが賞品として渡された。

翌2005年より、オンラインによる各ブロックの予選トーナメントを勝ち抜いたギルドが出場する全国大会「RAGNAROK ONLINE JAPAN CHAMPIONSHIP(以下RJC))」の決勝トーナメントがオフラインイベントとして行われた。2006年、2007年にも開催された。

2007年の同大会のファン感謝祭において、RWC2007の開催が発表された。開催日は2007年7月21・22日の予定、開催地は韓国ソウル市。日本代表の選出は改めて予選が行われる予定だが、RJC2007の上位ギルドは参加の意思があれば何らかの特例措置が取られる模様。前回の2004年の時と比べると運営国が増え、転生職の実装等により更に熱い世界大会が期待される。

2011年9thアニバーサリー記念の企画として、jRO全25ワールドの日本一を決めるワールド対抗戦が初めて行われた。各ワールド代表ギルドを砦取得数ポイントで決め、最大112人が参加できる形式。

全6日間の日程でトーナメント大会が行われた。元々、ワールドの垣根を越えたギルド対戦はユーザー要望の高かった企画である為、盛況の様を見せた。

プレイヤーキル、キラーポイント、マーダラーシステム[編集]

PK(プレイヤーキル)、すなわちプレイヤーを殺す行為はUrdrワールド限定のシステムである。Urdrワールドでは街と一部のフィールドを除いた多くの場所で対人戦が可能となっている。また特定の条件を満たした上でプレイヤーキルを行うとキラーポイントが上がる。キラーポイントが100を越すと、そのキャラクターはマーダラーとなり、キャラクターネームの表示が通常の白色から赤色に変化、経験値2倍、ボーナスステータスポイント、倒したプレイヤーから経験値を吸い取る等の特殊ボーナスを得ることができる。キラーポイントの量が上位10位以内のプレイヤーは、キラーランクに名前とポイントが掲載される。

属性[編集]

ラグナロクオンラインの武器・防具・魔法・モンスターには属性が設定されており、無属性および火・水・風・地・聖・闇・毒・念・不死の10種類が存在する。モンスターは更に属性レベルが設定されており、属性レベルが高いほど同じ属性に対する耐性が高くなるが、弱点属性で受けるダメージが上昇する。また念属性はレベル3以上になると無属性攻撃が無効になる、不死属性は回復魔法でダメージを受ける代わりに凍結しなくなるなどの特徴を持つ。

なお、プレイヤーの装備する防具やカード・エンチャントで付与できる属性はレベル1で固定となる。また武器に属性を付与した場合、こちらが受けるダメージには影響を及ぼさない。

プレイヤーキャラクター[編集]

日本のラグナロクオンライン (jRO) では、作成できるキャラクターが1アカウントにつき3つまでとなっていたが、2007年2月27日のアップデートで5つ、2009年7月28日のアップデートで6つ、2012年4月19日のアップデートで12(これはサーバー統合により旧サーバーにあった各キャラクターの合計)まで作れるように拡張された。2018年4月3日のドラム実装に伴いキャラクタースロットが1つ、2020年9月29日には星帝とソウルリーパーの実装に伴い更に2追加され、現在は15キャラ作成が可能。

アカウント取得時に入力したキャラクターの性別の選択により、アカウント内の全てのキャラクターの性別は同一にだったが2016年03月15日のパッチによってキャラクター作成時に性別を決めることが出来るようになった。

ただし、韓国のkROの場合、住民登録番号の性別でアカウントの性別が決まる。また、日本でもテスト時は個人情報登録の性別がアカウントの性別になったが、正式サービス後は個人情報とは別にアカウント取得時にアカウント性別を設定するようになっている。

初期の段階ではプレイヤーキャラクターがしゃべることはなく、選択肢を選んで会話を進めるというものでしかなかった。しかし、ミッドガルドの暗部が映されるアインブロックのアップデートあたりから、プレイヤーキャラクターに性格付けがほどこされ、NPCと会話するようになっている。しかし、異世界のアップデートあたりから口数が減り、必要以上にしゃべることがなくなってしまう。性格は好奇心旺盛で、感情の揺れ幅が激しい。

レベル[編集]

ラグナロクオンラインでは、プレイヤーキャラクターに2種類のレベルが設定されている。一つはキャラクター固有のレベルであるベースレベル、もう一つは職業の習熟度を表すジョブレベルである。 ベースレベルは転生を、後者は転職を行う(転生は必ずノービスハイへの転職を伴う)と1にリセットされる(テコン系列と忍者・ガンスリンガー・スーパーノービスは2010年8月現在、転生を行えない仕様となっている)。RPGのレベルアップには、キャラクターの能力を表す数値が自動的に上昇するタイプと上昇させるステータスを自分で調整するタイプがあるが、本作品は後者に該当する。

レベルの上限は一次職及び二次職、転生後の一次職はベースレベルが99、ジョブレベルが50まで。転生二次職業全てと忍者・ガンスリンガーはベースレベル99、ジョブレベル70。スーパーノービスはベースレベル99、ジョブレベル70だったが現在はジョブレベル99に変更されたこと加え、限界突破クエストを完了することでベースレベル185、ジョブレベル65(クエストにより転職扱いのため)。三次職はベースレベル185、ジョブレベル65となる。

ステータス[編集]

本作品のステータスには、基礎となる6つのステータスと、基礎ステータスおよび装備品などによって決まる二次ステータスが存在する。

基礎ステータス[編集]

レベルアップの際に取得するステータスポイントを、任意に振り分けて成長させる。99が限界値だが、装備品やジョブレベルなどの補正によって99+αという形で100以上になることも可能。 また、三次職に転職したキャラクターと限界突破クエスト完了のスーパーノービスのみステータスの上限が130へと拡張される。

各ステータス値の上昇に必要なポイントは、ステータス値が高いほど多くなる。この仕様のため、各ステータスに均一にポイントを割り振って成長させた場合と、特定のステータスにポイントを集中して割り振った場合とでは、ステータス値の総計が異なり、均一にポイントを割り振った方がステータス値の総計は高くなる。また特定のステータスにポイントを集中して割り振った場合、限界値の99に達するステータスは2つが限度となる。

ステータスポイントの割り振りに規定や制限などは特に無いが、必要とされるステータスにはキャラクターの職と戦闘スタイルに応じた傾向がある。ステータスを平均的に上げる「フラット型」はどの能力も中途半端になりがちでこれと言った強みがなく(三次職に限ればフラット型も視野に入るが)、戦闘スタイルに応じた2種類のステータスを集中的に上げる「二極型」は2種類の性質にのみ特化するため得手不得手が両極端で、条件が噛み合えば非常に強い反面、不慮の事態や特定条件下に置かれた場合非常に弱い。両者の欠点を補うため、3種以上のステータスを上げ、能力をある程度特化しつつ全体の能力を底上げしたタイプはユーザー間で「バランス型」と呼ばれる。また、これらの傾向は攻略サイト等でユーザー間で情報共有されており、その職において多数派を占めるタイプは特に「量産型」と呼ばれることがある。

STR
腕力その他の「力」に相当。弓・楽器・鞭以外の武器もしくは素手の時の物理攻撃力に影響する。弓・楽器・鞭を装備している間は基本的に関係ないが、弓のスキルにSTRの値によって威力が大きく左右されるものが存在する。また、STRを上げることによってアイテムの所持限界量が増える。
AGI
素早さに相当する。これを上昇させると攻撃速度や回避率が上昇する。また、出血・睡眠に対する耐性も上昇する。
VIT
体力に相当する。最大HPが上昇する他、HP回復アイテムの効能が高まったする他、スタン・毒・猛毒に対する耐性がつく。また、僅かではあるがダメージ軽減の効果もあるが、これが高いと逆にダメージが増えてしまうようなスキルや武器が存在する。
INT
賢さ、魔力に相当する。SPの回復速度、SP回復アイテムの効能、魔法攻撃力、魔法に対する防御力、沈黙・暗闇に対する耐性が上昇する。また、(DEXより効果の度合いは低いが)スキルの詠唱時間を短縮する効果もある。
DEX
器用さ、精密性に相当する。命中力が上がる他、これが高いほど武器の扱いに習熟していることになる(ダメージのばらつきが抑えられる)。弓・銃器・楽器・鞭を使う場合、ダメージの安定だけではなく、STRではなくDEXによって攻撃力自体が上昇する。また、一部を除いた魔法やその他スキルに存在する詠唱時間を短くすることができる。
LUK
運の良さ、もしくは信仰心に相当する。クリティカルヒットや完全回避などの「偶然」の産物とされている発生確率が上昇する他、ATKやMATK、FLEEやHIT等のステータスも僅かずつながら全体的に底上げされる。また、混乱・呪いに対する耐性にもなる。

二次ステータス[編集]

基礎ステータスを元にして算出されるステータス。戦闘などにおける計算にはこの値が使われることが多い。

HP(ヒットポイント)
生命力。ダメージを受けると減少し、0になるとキャラクターは倒れる。一部に、これを消費して発動するスキルが存在する。職業による係数にベースレベルとVITの値をかけたものに、その他装備品による補正を加えることで決まる。
SP(スピリチュアルポイント)
精神力。スキルを使う際にはこれを消費する。職業による係数にベースレベルとINTの値をかけたものに、その他装備品による補正を加えることで決まる。
なお、「スピリチュアル」は一部のカードの接頭語から判断したものであり、公式な定義は今のところない。
ATK
攻撃力。STRによるものに加え、武器やその他の装備品を加算した値。これがイコール物理攻撃力となる。
MATK
魔法攻撃力。INTによるものに加え、杖などの装備品を加えた値。魔法やその他一部のスキルによって参照される。
HIT
命中率。高いほど攻撃が当たりやすくなる。ベースレベルとDEXの値に一部のスキルや装備品による補正を加えたもの。
Critical
相手に危篤な攻撃を加える、いわゆる「会心の一撃」の発生確率(クリティカルヒットを会心の一撃と訳すのは誤訳)。クリティカルヒットが発生すると命中率に関係なく攻撃が必ず当たり、敵の防御力を無視してダメージを与える。基本的に偶然に発生するのみであるが、これに特化したステータス・装備をすることにより発生確率を100%にすることも可能。自分のLUKから算出される値に、装備品やカードなどの補正を加え、そこから相手のLUKによる減算を加味した値が最終的な発生確率となる。
2010年7月6日のリニューアル以降は、ダメージが1.4倍されるようになった代わりに、敵の防御力を無視する効果が削除された。ただし後述するようにDEFの計算式が変更されたため、DEFを貫通できないことが致命的になる状況はそう多くはない。
DEF
防御力。防具の持つDEFに精練による増加分を加えたもの。物理ダメージを掛け算(割り算)によって減少させるもの。
2010年7月6日のリニューアルより前ではDEFの値をそのままパーセンテージ(分母を100にした場合の分子)に当てはめている計算式だったため、100に到達すれば理論上全ての物理ダメージを等しく無効化できていたが、2010年7月6日より変更され、分子を固定値にし、DEFを増やすほど分母側が増加して行くという計算式になったため、ダメージが完全に無効化されるところまでDEFが上昇することは理論上でもあり得なくなった。
なお、同じく2010年7月6日のリニューアルより前では明確に表示されていた「除算DEF・減算DEF」の2種は表示されなくなった。7月6日以降ステータス画面に表示されているDEFは防具のDEFと基本ステータス(VITおよびAGI)によるDEFであり、その合計値を除算するようになっている。
この変更により既存の装備のDEFは大幅に変更されたが、セット効果やカード効果によって上昇するDEFの値は一切変更されていない。
MDEF
魔法防御力。DEFと同じく防具の持つMDEFの合計で決まる。魔法のダメージの計算にはMDEF以外にもINT等のステータスによる減算もいくらか含まれると思われる。
FLEE
回避率。DEF・MDEFと同じように○○+△△の形で表記されるが、これらは別物である。○○の部分がFLEEであり、△△の部分は別ステータスである「完全回避」である。
FLEE
通常の回避率。相手のHITとの兼ね合いで実回避率が決まり、自分のFLEEが勝っていれば攻撃をミスさせることができるようになる。多数から一度に攻撃をされると低下する(モンスターがプレイヤーに攻撃した時のみ)。AGIとベースレベルの値を足したものに、装備品やスキルによる補正を加えたもの。通常の命中判定に従っているものであればスキル攻撃も避けられるが、魔法やその他の命中判定自体を行わない攻撃は避けられない。また、5%の最低命中補正が存在するため、回避率は最高でも95%となる。
完全回避
回避率であるが、相手のHITに影響されず、囲まれても低下せず、常に値に応じた確率で攻撃を回避する。魔法が避けられないのは同じだが、一部の物理攻撃スキルには「通常のHIT・FLEEによる回避判定はするが、完全回避の判定はしない」というものがあるため、通常の回避に比べると回避できる攻撃の種類が少ない。LUKの値と装備品・カードによってのみ増加する。こちらは100%まで上昇させることができ、達成すれば通常攻撃に限り全て無効化できる。
ASPD
攻撃速度。これが高いほど、単位時間当たりに多くの回数の攻撃が繰り出せるようになる。職業と装備している武器によって基準値が決定され、AGI(とDEX)によって上昇し、スキルや装備品の補正を加味して最終的な攻撃速度が算出される。また、二次ステータスの中で唯一明確な限界値が存在し、190を超える部分は無視される。ちなみに200になると攻撃間隔が0秒になり、一瞬の間に無限回の攻撃をすることになってしまうため処理不能になってしまうとされる。秒間攻撃回数=50÷(200-ASPD)。
2010年7月6日のリニューアル以後は、3次職キャラクターに限り上限が193まで解放された。
WEIGHT
所持重量。現在持っているアイテムの総重量と所持できる重量の最大値が表示され、総重量が最大値の50%以上になると座っている時などの自動回復が行われなくなり(装備品などの追加効果による回復は通常通り行われる)、90%を超えるとスキルの使用や攻撃が一切出来なくなる。STRによって上昇する他、商人系キャラクターはスキルによって増やす事が可能。また専用のアイテムを使用する事により、職業に関係なく最大で+2000まで上限を増やせる。

スキル[編集]

スキルとは、キャラクターが使用できる特殊な技の総称である。選択できるスキルは職業毎に限られており(一部重複あり)、職業毎の特徴やキャラクターの個性、ゲーム上の戦術や戦略において重要な要素である。

スキルは概ね、プレイヤーが任意に発動させる「アクティブスキル」と、プレイヤーの操作に関わらず常に効果が現れ続ける「パッシブスキル」の2種に区分される。

アクティブスキルは一般的なRPGでいう魔法に近いもので、使用する事で発動するスキルの総称であり、攻撃・回復・ステータスアップ・移動やワープなどの種類が存在する。パッシブスキルは習得した直後から持続し続けるスキルの総称で、ステータスを底上げするもの、その職業独自の拡張装備(マーチャントのカート、ナイトのペコペコ、レンジャーのウォーグなど)を使用可能にするものなどがある。スキルにもレベルがあり、レベルを上げることでスキルの効果はより強力になる。また一部のスキルには、特定のステータスに影響され効果の強弱が変わるものもある。

キャラクターのジョブレベルが上昇するとスキルポイントが獲得でき、それを任意のスキルに割り振ることでスキルを習得、あるいはレベルアップできる。あるスキルを一定レベル以上習得することで、初めて習得可能になると言ったスキルもある。ただし獲得できるスキルポイントは限られているため、ある程度のキャラクター設計が必要になり、本来ジョブポイント40で転職できるところを50まで上げる必要が出てくる場合もある。

またギルドにも専用のスキルが存在し、ギルドのメンバーのみ使用可能なスキルや、ギルドを増強させるスキルなどがある。

職業[編集]

マップ[編集]

ラグナロクオンラインのマップは街・フィールド・ダンジョン・その他で構成されている。それぞれがワープゲートで隣接した独立エリアとなっており、同一マップ内で複数の要素が構成されているような事はない。

人々が生活を営んでいるエリア。先述のカプラサービス等のNPCが多く滞在しており、冒険者にとって拠点となる地域。基本的にモンスターとの戦闘が起きないために安全で、万が一戦闘となり戦闘不能になってもデスペナルティは発生しない。
フィールド
主に街以外の地上エリア全般を指す。マップごとに異なる異なる多くのモンスターが徘徊しており戦闘になる危険性があり、戦闘不能になるとデスペナルティが発生する。また街に隣接したフィールドのみ、ワープポータルのメモ地点として登録可能。
ダンジョン
地上以外においてモンスターが多数生息しているエリアを指す。フィールドと同じく戦闘不能になるとデスペナルティが発生する。
ダンジョン内部は複数の階層に分かれており、最深部やそれに準する階層にはMVPが登場する事が多い。
メモリアルダンジョン
各地に存在する特殊なダンジョン。通称MD。
通常のダンジョンと異なり、イベントを進行しながら最終地点到達及び目的達成を目指すアトラクション型のダンジョン。目的を達成する事で報酬を貰い、自動的にダンジョンから退出する。パーティーでの参加が必須となっており(一人パーティーでも可)、またパーティーごとに進行状況が独立しているため、他のパーティーが入場している場合は入場可能になるまでの待機時間が発生する。一度入場が可能になるとダンジョン毎に決められている制限時間のカウントが始まり、制限時間以内にイベントをクリアしない、またはパーティーメンバーが一人も入っていない状態で一定時間経過する事でダンジョンが消滅、クールタイムが終わるまで再入場は不可能となる。
イリュージョンダンジョン
特定のダンジョンに滞在するNPCのクエストをクリア後に移動できるようになる特殊なダンジョン。
マップの構造は移動前にいた階層、あるいは前後の階層と同一だが、配置されているモンスターが非常に強力になっている。またモンスターを倒すと一定の確率で既存の装備よりも強力な性能を持つ「イリュージョン装備」を入手できる。

登場キャラクター[編集]

オマージュ[編集]

ゲーム内のNPCの名前や台詞などに、下に挙げた同じ開発元作品の他、アニメ作品・ゲーム作品・その他のホビーなどから付けられたと思われるものが登場する。

アークトゥルス
アークトゥルスはラグナロクオンラインの開発元であるグラビティ社が制作したゲームソフト。イズルードにアークトゥルスの主人公2人シズとマリアがNPCとして居る。
プロンテラ南の入り口付近にいるNPCネリュオッドがある人物に無理やり名前を変えさせられたという話を聞くことができる。これもオマージュで、エリュアードという人物が同じ名前の吟遊詩人の名前を無理やり「ネリュアード」に変えるイベントがアークトゥルスにもある。
魔法などにもアークトゥルス由来のものがある。3Dの背景に2Dのキャラクタを組み合わせるというラグナロクオンラインのヴィジュアル面での基幹となるシステムはここから流用されている。

用語・キーワード[編集]

アールブヘイム
ラフィネ族の故郷。ヨトゥンヘイムとは別の世界に存在する模様。
悪霊
無念を抱いて死者となり、成仏できずに現世を彷徨い続け、人間に危害を加えるモノ。邪悪な精神の塊の総称。
アッシュ・バキューム
ミッドガルド連合軍が名付けた、異世界の名称。
アンデッド
死体でありながら生者と同じように動き、その肉を喰らおうと襲い掛かる不死の怪物。実態のない悪霊とは違い、腐敗した肉体を持っている。
異世界
ミッドガルド大陸の世界とは別次元の世界。現在確認されているのは、アッシュ・バキューム、猫の手島、死者の国ニブルヘイムなどがある。
異教徒
主に、ルーンミッドガッツの聖職者がアルナベルツの住民達に対して呼ぶ名。その由来は、主神であるオーディンではなくその娘フレイヤを崇拝することから来ている。
イグドラシル
ニブルヘイム、アッシュ・バキューム、ミッドガルドの各世界の大地を貫く大樹。世界を貫く大樹とも呼ばれており、各世界につながっている。ただし、内部には凶悪なモンスターが巣食っているため非常に危険。
ヴァルハラ
多くの戦士たちが最後に向かう、神々の住まう場所として伝えられている。ヴァルキリーの宮殿もヴァルハラの一部である。
ガーディアン
ルーン機関によって稼動する人型兵器。巨大な騎士の姿を模して作られ、高い攻撃力と機動力を持っている。
バルムントを迎えたレッケンベルが生み出し、そのせいで傭兵稼業が廃れてしまい傭兵達による反乱が起きたことがある。
カメレオン石鹸
銀砂ラクダの糞を元に精製される、ベインス産の特殊な石鹸。石鹸という名だが手を洗ったりするためのものではなく造形用の粘土のようなもので、所定の材料を混ぜ合わせた後自由に形を変えることができ、約20秒後に固まる。
擬似ユミルの心臓
大賢者バルムントが開発した、ユミルの心臓を人工的に作り出したもの。バルムントが製作に関わったものは、本物のユミルの心臓と比べてどの程度の違いがあるのかは不明だが、半永久的に動き続け途中で停止することもない、動力源として非常に優れたものであった。しかしプロジェクトがもたらすであろう結果に憂いを覚えたバルムントにより完成品と研究データは全て破棄されてしまっており、現存していない。
現在あるものはレッケンベル社がバルムントの研究データ無しで再現を試みたまがい物のまがい物であり、「ユミルの心臓のイミテーション」と呼ばれるもの。別名「ルーン機関」。こちらはバルムントの物に比べて出力でも劣り、ある程度使うと動作が止まってしまうため定期的な交換が必要な、大幅に性能が劣る不完全品であるが、それでも既存の蒸気機関等ではなし得なかったものを実現させるだけの力は持っている。
監視の炎
氷の洞窟三階層に置かれた、4つの炎。それを消すことで洞窟の主、クトゥルラナックスが出現する。
祈祷
聖職者たちが起こす奇跡のことを指す。また、アコライト系列スキルの別称。
銀砂ラクダ
カメレオン石鹸を精製するための糞を出すラクダ。作中ではベインスの花子のみが登場する。
禁断の神秘術書
ルーンミッドガッツ王国の図書館に保管されている書物。人知を超えた知識が記されているため、誰の目のも触れないようにされていたが、Z団に奪い取られてしまった。
空間転送
ワープポータルのように別の場所へと対象を送るスキルの総称。カプラ職員や一部のサポーターは、どんな場所だろうと送ることができる技量を持っている。
原子変換機器
レゲンシュルム地下二層に設置されている装置。レッケンベルはこの装置を用いて、非道な生体実験を繰り返していた。
現身
魔王モロクが生み出した分身。精霊型、人間型、物質型、天使型の四種類が存在する。いずれも通常のモンスターとは比較にならない力を持つため、倒すのが非常に困難。特に天使型は凄まじい威力を持つ範囲攻撃「パルスストライク」を使用するため、うかつに近寄ればPTが半壊する危険性がある。
なお、魔王モロクに付き添う現身は通常の現身を遥かに凌駕する力を秘めている。
賢者の石
ジェムストーンと似たような性質を持った、赤い宝石。多くの錬金術師たちが追い求めて止まない代物。
氷の粉
マジシャンの少年マヒオが見つけた不思議な粉。この粉は監視の炎を唯一消すことが可能で、クトゥルラナックスの召喚に必要なもの。
コンチネンタルガード
復活した魔王モロクを倒すために発足された勇士の軍団。
ジェムストーン
魔力を秘めた、宝石に酷似した石。それぞれ、レッド、ブルー、イエローの3種類存在する。主に魔法や儀式、合成などの媒介によく使われる。
色によっておおまかな性質が決まっており、ブルーはアコライト系スキルと一部のマジシャン系スキルで使われる。イエローはセージ系スキルでの消費がほとんど。レッドは魔法ではなくアサシンの毒系のスキルの触媒になる事が多い。また魔法以外でも、クエストの演出では「緑ポーションにイエロージェムストーンを入れる」と言う調合が登場する。
時空の裂け目
次元に狭間に追いやられた魔王モロクが作り出した、異世界への入り口。ここからアッシュ・バキュームへ行くことができる。
守護の門
大樹イグドラシルの中心部に建設された巨大な門。門の向こうには大樹の守護者と呼ばれるニーズヘッグが眠っており、中に入るためには侍従の力が必要となる。
聖戦
約1000年前、ミッドガルド大陸で行われた大戦。魔族、人間、神々の三つ巴の争いとなったが、古代兵器ユミルの暴走により、互いに停戦協定を結ぶことで終結した。クルセイダーたちは、再びこの聖戦に備えている。
センチネルブリーズ
神々の剣。原作にも登場する。グラストヘイムの北西に突き刺さっている。なお、引き抜くことはできない。
天使
タナトスタワーやゲフェニアで姿を見せる。その外見から天使と呼称されるが、研究した結果モンスターだといわれている。ジョンダイベントがタナトスタワーの調査を本格的に始めた途端に出現し、甚大な被害を与えた。
一説によれば、魔族とは天使の怒りが具現化したものだと言われている。
時計塔
アルデバランの中心部に建造された、不可思議な塔。人間の生み出した芸術品として、あるいはオークが生み出した呪われた塔とも言われている。地下には呪いを受けて捕らわれてしまったオークたちがうごめいている。
塔の内部には形状からしてベンチのような椅子だと思われるオブジェクトが各地に設置されているが、椅子だとすると人間やオークが座るものとしては明らかに巨大で、同じく人間よりも巨大な人骨が散乱するグラストヘイムの建物のサイズ基準に似る。
トールの炎
大神官たちがクトゥルラナックスを脅すために使ったもの。大神官たちは、この炎で氷の洞窟を焼き払うと脅し、洞窟の主であるクトゥルラナックスにあるものを守護させている。
ドワーフ
人間の半分ほどしか背丈がないが、鍛冶師として高い知識を持っている種族。人間では製造できない装備を作ることが可能。
猫の手島(マランアイランド)
アッシュ・バキュームに迷い込んだ人間大の猫たちが暮らしていた大地のこと。
飛行船
ルーン機関を動力にして空を翔る巨大な船。各都市に建造された空港から、乗客を乗せて世界中を回ることができる。
不思議なメダル
フィゲルでしか採れない特殊な金属を用いて造られたメダル。希少価値が非常に高い。
ブラディウム
マヌクフィールド付近で採れる珍しい鉱石。武具の作製などに使用される。
ヘリオンの眼
死んだヘリオン・レボノントの眼。まるで紅く輝く宝石に見える。
ヘリオン・レボノント
美しい宝石の内に魔性を宿した悪魔。その美しさに魅入られたものは、肉体と精神を支配されヘリオンの身代となる。強い精神を持つものでなければ、触れることもできない。
魔王
強大な力を持った魔族に与えられた二つ名。
魔剣
この世とは違う次元から呼び出された特殊な3本の剣。ミョルニール山脈の賢者が記した秘術で召喚されたが、全て消滅。精製方法を知る人物に材料を持っていくことで造ってもらえる。
魔剣(2)
前述の魔剣とは別の物。特殊な能力を持った剣がそう呼ばれている。魔人ナハトズィーガーの持つ双剣や魔女メロプシュムのテイルフィングがこれに当たる。
魔剣エクスキューショナー
処刑人の名を冠した禍々しい両手剣。レッケンベルが秘密裏に入手し、不完全な常態から完全な形にしようとしたが事故により失敗。二度と復元できなくなってしまった。
魔族
強大な魔力と力を有する魔性の一族。悪魔とも呼称されることもある。日の当たる場所は好まず、寂れた古城や薄暗い洞穴に巣食う傾向がある。キューペットにすることができるジルタスも魔族の一員である。
魔法
魔術師が魔力を練って用いるスキルの総称。
魔力
素質のあるものしか感じ取れず、また操ることのできない一種のエネルギー。これを形にすることで魔法を発動させる。
ミッドガッツ3ヶ国同盟
異世界アッシュ・バキュームの調査のため、アルナベルツ、ルーンミッドガッツ、シュバルツバルドが組んだ同盟の名称。
メタリウム
ベインス周辺から採れる黒い石。頑丈な鉱石で、溶かして加工するためには相当な温度で熱さなければならない。人体に対して有害物質を含んでおり、身体中に気だるさを感じさせる。
ラヘル軍急進派が秘密裏に建設したトール火山基地で、兵器の精製に使用されている。
レッケンベル
共和国の都市リヒタルゼンに居を構える巨大企業。長年、大統領を傀儡として共和国の影から暗躍し、歴史を操っている。提出される法律もほとんどがレッケンベルにとって有利な物となっている。
表向きは巨大企業として君臨しているが、その実態は兵器密輸から生体実験、暗殺、誘拐など悪事に手を染める非道な一派。
ルーン機関
擬似ユミルの心臓の別称。飛行船の船長など、一部の人間しか知らない名称でもある。
ユミルの心臓
数百年前の大戦に用いられた、人間側の古代兵器。絶大な破壊力によって神々と魔族を追い詰めるが、最終的に暴走し人間側も相当な被害を受けてしまった。
以後、人間、神々、魔族の3種族は一時的に休戦。ユミルの心臓を破壊した。
ユミルの心臓のかけら
砕け散り、世界各地に飛び散ったユミルの心臓の一部。プレイヤーはこれを捜し求めることを目的とし、世界を駆ける。
現在、プロンテラ城地下、セージキャッスル地下、アインブロック研究所の3箇所に存在が確認されている。ただし、アインブロックのものはアインベフ鉱山から発掘された物であり、緘口令が布かれているため存在を知る人物は少ない。
傭兵
報酬と引き換えに武力を振るう雇われ集団のこと。戦いがそのまま収入につながるので、戦争がなければ稼ぎが手に入らない。
ヨトゥンヘイム
アッシュ・バキュームの正式名称。

各国の事情[編集]

このゲームは開発元である韓国を初め62カ国でサービス提供がされている。しかし、プレイヤーの嗜好の違い、競合ゲームとの兼ね合いなどにより人気はまちまちであり、そのため既に運営を終了した国も存在する。基本的には各国内プレイヤー向けだが、日本からプレイできるラグナロクオンラインもある。

サービス提供国[編集]

正式サービスが開始された順に列挙する。

番号. 正式サービス開始時期 - 地域名(サポート言語)

  1. 2002年8月 - 韓国(韓国語)
  2. 2002年11月 - 台湾・香港(繁体中国語)
  3. 2002年12月 - 日本(日本語)
  4. 2003年3月 - タイ(タイ語)
  5. 2003年5月 - 中国(簡体中国語)
  6. 2003年6月 - 北アメリカ地域(英語) ※国際サーバ
  7. 2003年8月 - フィリピン(英語)
  8. 2003年11月 - インドネシア(英語)
  9. 2004年4月 - マレーシア/シンガポール(マレー語/英語)
  10. 2004年10月 - インド(英語)
  11. 2004年12月 - ブラジル(ポルトガル語)
  12. 2006年5月 - ベトナム(ベトナム語)※行政機関よりサービス停止命令を受け、公式サイトは削除されている[1][2]
  13. テストサービス中 - ロシア(ロシア語)
  14. テストサービス中 - スペイン・南アメリカ地域(スペイン語)
  15. テストサービス中 - フランス(フランス語)

サービスが終了した国[編集]

国際サーバ/アメリカ(iRO)※英語のみ
「ラグナロク トランセンデンスは、本日午後 12 時 (PDT) にサーバーを閉鎖します。たくさんの思い出と楽しさをありがとう!ここで私たちの最後の手紙をご覧ください」と書かれている。2022年4月にサービス終了。
初日の接続者数はBOTを含めた数ではあるが3000人と、かつてのChaosサーバ並であった。Chaosサーバは2022年4月現在600人前後
オーストラリア/ニュージーランド(oRO)※多言語クライアント、オセアニアサーバと呼ばれる
基本的には英語だが日本語なども使える多言語クライアント
2004年12月に正式サービスが開始されたが、2007年3月2日午前10時をもってサービス終了。
キャラクターデータ等は国際サーバへ引き継がれた。
マレーシア/シンガポールRO (MRO)
十分な利益をだしていない理由で、マレーシア/シンガポールパブリッシャー「Gameflier」はグラビティ社との契約を更新をする事ができずサービス終了を余儀なくされた。
2013年10月31日にサービス終了。データ転送は不可能。
フィリピンRO(pRO)
2003年9月からサービス開始をしていたレベルアップ!ゲームが「私たちの旅は今、その終わりに来ているようです」と終了する事を発表。こちらに関しては国際サーバのGM「oda」が引き入れてくれると紹介している。2015年3月31日にサービス終了。
受け入れ先としてiRO国際サーバに「Thor」サーバが登場した。
中国RO(cnRO)
2003年9月からサービス開始をしていたが、2011年12月30日サービスを終了。その後KunlunGamesにより開始されたが2016年2月2日にサービスを終了した。
インドネシアRO
インドネシアのLyto Gameがサービスを提供するインドネシア版ROは13年後の2016年12月12日にサービスを終了し、データはそのままGravindoが引き継ぎ、その後2019年5月には Gravindo から GRAVITY GAME LINK (Gravity70%出資)に運営を移行する事が明らかになった。
タイRO
タイではElectronics Extreme Ltd.がGravity co Ltdとの契約を終了し、2月13日にすべての決済が閉鎖、2020年3月31日にその幕を閉じた。
フィリピンRO pRO ブラジルRO bRO
2015年、レベルアップゲームスは2015年3月31日にサービスを終了する事を発表。「ラグナロク・オンラインが2015年3月31日にローカルPHサービスを終了するという悲惨なニュースを共有するのは難しいと感じています。もし他に選択肢があったら、私たちは前進し続けたかったでしょう。残念なことに、私たちの旅は終わりに近づいたようです。 この場を借りて、長年にわたりご支援を賜り、誠にありがとうございました。皆さん一人一人に仕えることは,わたしたちの大きな喜びであり,光栄なことでした。 2003年に発売されたROは、国内で最も人気のあるゲームの1つでした。マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)ゲームなど、同じジャンルの新しいゲームと新しいゲームの両方が出現したため、競争に追いつくのに苦労しました。2015年4月にまもなく、iRO移行プログラムにオプトインしたPHゲーマーのアカウントが転送される新しいサーバーを開設します。今後数日以内に、これに関する情報と最新情報を提供します。(移行サイトのURLは近日中に公開いたします。 Marami pong salamat sa inyong lahat(みなさん、ありがとうございました と言う現地語の意味)」と延べられているが、国際サーバではThorのように新しいサーバを開設したというニュースはなく、代わりに「warpportal.ph」ドメインが warpportal.com ドメインに登録されている(詐欺の防止)。 2018年、Gravity InteractiveはWarpPortalネットワークのブラジル支店を開設し、レベルアップからRagnarok Onlineのブラジル(bRO)サーバーの運用を引き継ぎました。これによりレベルアップゲームスのROサービスは終了。国際サーバとページが似ているが独立している為、アカウントは共有されていない。

韓国 (kRO)[編集]

管理は開発元であるグラビティ社が兼ねており、常に世界に先駆けて新しいサービスや修正パッチが提供されることが特徴である。特に、テストサーバーであるサクライにおいては、バランステストも兼ねた最新の機能や職業などが提供されるため、世界的に動向が注目されている。

ただし、プレイヤー数や期間の問題で十分なテストが行われず、不具合のあるまま本サーバーに実装されることもある。サーバーへの実装はどの国よりも早いが、ドロップアイテムが設定されないまま新規モンスターが登場することもある。

韓国のサーバーでプレイするには韓国の住民登録番号が必要となるため、海外からのプレイは不可能である。したがって、国外のプレイヤーが情報を得るためには、韓国ユーザの情報サイトを頼ることになる。

特殊ワールドとしてサラ(成人専用)・サクライ(テストサーバ)・ウルド(プレイヤーキルサーバ)があった。

後発ゲームへのユーザーの流出などにより顧客離れが進行しており、2006年10月末から11月頭にかけ1アカウントのキャラクター数を9と変更した上でサラ・ウルド・サクライ以外の8つある通常サーバを4つに統合した。

また、2008年5月14日から基本料金無料のバフォメットと呼ばれる新サーバが設置された。このサーバは経験値及びアイテムドロップ率が通常の50%に設定されており、入手可能アイテム等にも制限がある。またアイテム課金制を取り入れている。現在もっとも接続人数が多い。

2009年2月にはデフォールテ、ソリン、3月にはグラリス、テーリング、ミスティサーバが統合され、タナトス、ランドグリス、サラのみに、4月には無料サーバはバフォメット、ドッペルゲンガーサーバが統合され、バフォメットサーバのみとなり、有料サーバの接続者が2009年3月4日の時点で2235人程(午後10時40分計測)にまで減少した。

3次職実装後に接続者数が回復したがその後漸減傾向が続いていた。

2010年11月に全サーバーでプレー料金が基本無料化。減少傾向に多少の歯止めがかかっているようである。

国際 (iRO)[編集]

グラビティ社直営の全世界からプレイ可能なラグナロクオンライン。多くの国でサービスされているROの中で国名を冠していないサーバーの1つで、設置されている国はアメリカ合衆国

ワールドはChaos・Thor(以上2つはRenewal)とLoki(Classic)、Odin(Re:Start)の4つがある(2017年11月現在)。その他、テストサーバーとして誰でも参加可能なSakrayがある。様々な国々のプレイヤーが参加しており、時差のため特定の時間帯に人数が集中せず、サーバーの負担が少ない。使用するゲームクライアントはChaos・Thorが兼用で、他3つは日本のUrdrと同じく専用のものになる。ただし、インストーラーが分かれているのはOdinのみで、それ以外はセットとして一通り入っている[注釈 3]

Chaos:以前より存在していたValkyrie・Yggdrasil(以上2つは基本無料)・Ymir(月額)の3ワールドが2012年12月18日に統合されたサーバー。
Thor:pROの後継サーバー。2015年4月頃に開設。
Loki:転生2次職まででリニューアル仕様のサーバー。2014年6月頃に開設。
Odin:リニューアル仕様のサーバーだが経験値システムなどが変更されている。2017年7月頃に開設。2-1次職までの状態から始まり、徐々にパッチ拡張して現在のRenewalサーバー同様に近付けて行くという、日本のBreidablikサーバー初期と似た手法を採っている模様で、まだ未実装部分も多い。ゲームタイトルがRagnarok Online Re:Startとされ、公式サイトとゲームアカウントも別扱いになっている。また、RMT業者の宣伝BOTが多い。

国際的に広く開かれたサーバーで、英語の壁を除くと総じて良好な面が多いために日本版から移転してきたプレイヤーもいる。プレイヤーの中には、同じ出身国のプレイヤー同士で人脈を形成し、行動するプレイヤーもいる。また、2007年3月に運営終了したオセアニア(oRO)のキャラクターデータはこのiROに収容された。プレイに対する文化や習慣では日本のラグナロクと異なる部分が多くある。

基本的に無料でプレイできるが、倉庫の利用料など幾つかの制限がある。制限解除には月額料金が必要になり、それとはまた別に料金を支払うことで、キャラクターの名前を変更できるサービス(全サーバー対象)や、キャラクターを他のサーバーに移動できるサービスも提供されている。利用料金はクレジットカード・郵便局・銀行(インターネット銀行)などから支払うことができる。また、月額料金は3ヶ月分以上まとめて支払えば割引される。基本無料である分不正プレイヤーが多い。実装状況は現在、ネコ型種族のドラムなど先行するものもあるが、セカンドコスチュームがない他、メインエピソードでも日本より遅れ気味な傾向にある。

期間イベントは3種の各仕様サーバーに対して、独自のものを実装したり、同じものでも獲得アイテムが違うなど微妙に変更して実装したりされる模様。

マレーシア/シンガポール (mRO)[編集]

管理運営は遊戯新幹線の現地法人(Gameflier.Sdn.Bhd)社。 展開しているワールドは月額課金のサーバー(SARA)が1つ、基本無料・アイテム課金のサーバー(PRONTERA)の計2つ。 接続数は無料サーバーが5500~6000、Gv時になると7000を越える。

台湾/香港 (twRO)[編集]

契約はSoft-World International社で、管理・運営は子会社である遊戯新幹線(英語名:Game Flier)。インターネットでチケットを購入すれば日本からでもプレイできる。

日本よりも9ヶ月遅れてオープンテストが始まり、日本よりも1ヶ月早く有料サービスへ移行した。

一時は総ワールド数が60を超え、同時接続者30万人を達成しているほどの人気だったが、2005年末からサーバ統合を行っており、2006年11月時点のワールド数が20程度、2009年時点の接続者数は2万人になり、プレイ料金は基本無料化されている。

不正者に対して積極的に対応している。アカウントの停止処置や不正者のリストを公開しているのが特徴。

2016年6月以降はグラビティ社直営となった。

中華人民共和国 (cnRO)[編集]

Soft-World Internationalと契約していたが、中国でのプレイヤー数が思うように伸びなかったため盛大網路 (Shanda) に移管。移管後はサーバ統合を行い、韓国の次に最新のアップデートを行っているが新サーバがオープンしないことからサーバ増やすほど同時接続者数は増えていないようである。

2011年11月1日、同年12月30日を以て提供を終了すると発表。

2012年3月30日、北京崑崙万維科技有限公司とのパブリッシング契約締結を発表。同年8月を目処にサービスを開始する予定だとしている。[3]

タイ王国 (tRO)[編集]

管理・運営はAsiasoft社。初期3地域(日本・台湾・タイ)の中では最後発。

アルファテスト時代の英語サーバでは日本人に次いで多く見られたことから、初期の頃からタイ人には受けが良かったようである。こうした先人たちの口コミと現地サーバの稼働によりタイでの人気は更に上がり、オープンテストが行われていた当時あまりにも子供達が熱中することから、政府は深夜のゲームサーバーへの接続禁止や年齢制限などの規制を出した。同時期にネットカフェでゲーム内のいざこざから射殺事件が起きているので、これも規制の一因になっているようである。

台湾や中国と同様にタイでも2005年の中頃から接続者数が減少傾向にあり、2006年11月現在では日本とほとんど同じだったワールド数が半分以下に減少している。

フィリピン (pRO) ブラジル(BRO)[編集]

管理・運営はLEVEL UP! GAMES社。BOTやRMTなどの不正行為に対してnProtect GameGuardの導入や獲得経験値倍率の底上げで対抗していたが効果が上がらず、2006年9月になって公式サイトにItem Auctionシステムを導入。 現在はBOTやRMTを許可したサーバと禁止したサーバとで分けて、チーターと一般プレイヤーの住み分けをして運営している。

日本 (jRO)[編集]

ヨーロッパ地域(euRO)[編集]

使用言語はドイツ語/英語/イタリア語/トルコ語2004年4月に正式サービスが開始されたが、2010年9月30日付で完全にサービスを終了すると9月1日に告知された。「Have fun on euRO - enjoy the last month!」と記載されている。 しかしその後2012年サービスが再開された

ラグナロクオンライン THE RADIO[編集]

ラグナロクオンライン THE RADIO
ラジオ
放送期間 2004年4月6日 - 2004年9月21日
放送局 文化放送
放送時間 毎週 火曜日 25:00 - 25:30
放送回数 25
放送形式 収録
パーソナリティ 桃井はるこ
森永理科
アシスタント ガンホー広報のこっすぃ~
2004年4月6日 - 2004年8月17日
乾曜子
2004年4月6日 - 2004年9月21日
テンプレート - ノート

2004年4月6日から同年9月21日までAM 文化放送で毎週火曜 25:00 - 25:30、BSQR489で4月12日より毎週月曜 21:00 - 21:30 の間に放送されたラジオ番組。丁度このラジオを聴き終わった後、アニメの放送が始まるようになっていた。パーソナリティは桃井はるこ森永理科。アシスタントにガンホー広報のこっすぃ~とラグナロ娘の乾曜子

番組中、ガンホーの社員であるこっすぃ~がゲーム情報を教えるコーナーがあったが、間違った情報を毎週ラジオで公開しリスナー、ユーザーから顰蹙を買い、8月17日付の放送以後降板された。

文化放送 火曜25:00枠
前番組 番組名 次番組
ラグナロクオンライン THE RADIO

関連作品[編集]

TVアニメーション[編集]

TVアニメーション関連はRAGNAROK THE ANIMATIONを参照

音楽CD[編集]

  • 『ラグナロク・オンライン オリジナル・サウンドトラック』(2006年4月23日 発売:デジキューブ
    ラグナロクオンラインの音楽の一部の曲を抜粋して収録したサウンドトラック。新規アカウント用10dayチケットとjROのクライアントCDが付属。
    グラビティ社にゲーム用にエンコードする前の高音質の原音の提供を要請せずに、ガンホーが所持するクライアント用の22kHzのmp3データに編集をかけて作成されたため、音質は低いものになっていた。この件に関する問い合わせに対してデジキューブのウェブページ上で、ゲームクライアント用の音源を使ったことは制作者の意図によるものでユーザーに理解を求めるという弁明がなされた。
  • 『The memory of Ragnarok』(2006年6月2日 発売:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
    アレンジ曲11曲、原音リマスタリングの高音質なゲーム曲15曲、プロモーションアニメムービーの主題歌「You & I」を収録したCD2枚組の計27曲。
    付属物はライナーノートと、jROのゲーム内アイテム「音符のヘッドフォン」のチケット。
  • 『永遠に…Love Forever』(2002年12月21日 発売:SHOWMAN'S)
    作詞:貞方祥 / 作曲・編曲:大久保薫 / 歌:土屋亜有子大久保薫 / 中国語訳詞 Micky.H
    台湾のcRO(RO仙境伝説)の、歌詞が日本語のテーマソングを収録したシングルCD『守候永恒的愛』(2004年1月4日 発売:智冠科技)の日本発売版。中国語バージョンも収録。
  • 『Ragnarok Online SoundTeMP Special Remix!!』(2002年3月26日発売)
    SoundTeMPによるラグナロクオンラインの音楽のアレンジ曲を23曲と、ボーナストラックとしてプロモーションアニメムービーの主題歌「You & I」を加えた24曲を収録。
  • 『ラグナロクオンライン コンプリート・サウンドトラック』(2009/08/26発売)

コンピュータゲーム[編集]

  • ラグナロクTCG
    オンライン向けトレーディングカードゲーム。製作は韓国グラビティ社。日本でもネットマーブルジャパンにより運営されていたが、2008年1月18日にサービス終了。
  • モバイルグラビティのラグナロクオンライン関連のゲーム
    韓国の携帯電話向けモバイルゲーム。配信は韓国グラビティ社。日本でのサービスは行われていない。
  • ラグナロクオンラインモバイル
    自動生成ダンジョンを探索するアクションRPGであるカプラクエストと、それを元に作られた職業6クラスぶんのゲアクションRPG。kROと連動しており、ラグナロクモバイルでの所持金をkROに転送できるほか、ランキングによってkRO内でアイテムを獲得できる。
    ※日本語表記は東京ゲームショウ2004出展の際のものに、()内はゲームタイトル画面の表示に、準拠して表記。
    • カプラクエスト (RAGNAROK Kapla Quest) (2003年3月26日
    • マジシャン編 (RAGNAROK MOBILE EPISODE I) (2004年
    • マーチャント編 (RAGNAROK MOBILE MERCHANT) (2004年12月)
    • シーフ編 (RAGNAROK MOBILE THIEF) (2005年4月1日
    • ソードマン編 (RAGNAROK MOBILE SwordmaN) (2005年7月1日
    • アコライト編 (RAGNAROK MOBILE ACOLYTE) (2005年8月26日
    • アーチャー編 (RAGNAROK MOBILE Archer) (2005年10月27日
    • 『MonsterFarm』 (2005年5月20日
      モンスターを飼育するアクションRPG。主人公はスーパーノービス。
    • 『RAGNAROK TACTICS RAGNAROKMOBILE』 (2005年11月1日
      3Dキャラのユニットを動かすシミュレーションRPG。
    • 『RAGNAROK PUZZLING』(2006年1月26日
      女プリーストとポリンを題材にしたパズルゲーム。
  • ラグナロクオンラインGAMES(2007年6月1日正式サービス開始、2013年2月28日終了)
    日本の携帯電話向けサービス。運営はジー・モード。ゲーム内で入手したメダルをjRO用のアイテムと交換できる。
    • ラグナロクオンライン カプラクエスト
      RPG。ラグナロクモバイルの同名のゲームとはシステムも内容も別。キャラクターデザインは雄一郎。
    • コモドカジノ
    • ラグナロクオンライン麻雀
    • モンスターバキューン
    • ラグナロクオンライン ユイリィの道(2008年1月29日
    • ラグナロクオンライン アルナスの旅(2008年12月17日
      日本の携帯電話用のライトノベル形式のアドベンチャーゲーム。
    • ラグナロクオンラインサーガ ソードマンと封印の宝剣(2008年10月2日
    • ラグナロクオンラインサーガ シーフと禁断の秘術(2009年7月1日
      日本の携帯電話用のRPG。
    • ラグナロクオンライン カードバトル(2008年12月4日
      日本の携帯電話用のカードバトル。PC本編でおなじみの人気イラストレーター達による描き下ろしイラストを使用。
    • ラグナロクオンライン モンスターブリーダー(2009年3月17日
      日本の携帯電話用のモンスター育成ゲーム。
    • ラグガチャ
  • ラグナロクオンライン Mobile Story(2010年3月8日
    ケータイ オンラインRPG。フィーチャーフォン以外にAndroidのキャリアに2012年より対応している。
    2016年12月27日にサービスを終了。2017年2月28日に公式サイトとサポートを終了。
  • ラグナロクオンラインVIOLET(2011年4月14日
    iPhone/iPod touch/iPad 向けのアクションRPGのアプリ。パソコン版オンラインRPG『ラグナロクオンライン』の世界観やシステムをベースに開発。
  • みんなのRPG -ラグナロクオンライン外伝-(2011年5月26日
    Mobage用リアルタイムおしゃべりRPG。キャリアはau(Ezweb)のみに公開。
  • ラグナロクオンラインDS
    ニンテンドーDS用ソフト。2008年12月18日発売。Wi-Fi通信対応。
    内容はアクションRPG。PC版との連動要素もある。
    通常版と初回限定版があり、初回限定版には特典としてjRO用のアイテムチケットなどが付属。
  • ラグナロクオンライン ギルドマスターズ
    ブラウザゲーム2011年10月27日正式サービス開始。
    内容はプレイヤーが三国に分かれて異世界を攻略するリアルタイムストラテジー。ゲーム内で入手した魔石をjRO用のアイテムと交換できる。
  • ラグナロク 〜光と闇の皇女〜
    PlayStation Portable用ソフト。2011年10月27日発売。
    内容はシミュレーションRPG。PC版との連動要素もある。
    通常版とプレミアムボックス(初回限定版)があり、プレミアムボックスにはjRO用のアイテムチケットなどが付属。
  • ラグナロクオデッセイ
    PlayStation Vita用ソフト。2012年2月2日発売。アドホック通信対応、アップデートでオンライン通信にも対応。
    内容はハンティングアクションゲーム。PC版との連動要素もある。
  • ラグナロクオデッセイ エース
    PlayStation Vita用ソフト。2013年8月29日発売。アドホック通信とオンライン通信に対応。
    上述のソフトに多数の追加・変更要素を施した作品。前作のデータの一部を引き継げるが、シナリオは最初からのプレイになる。早期購入特典としてPC版で使えるアイテムコードが付属している。
    2014年7月10日にはPlayStation 3版が発売された(ダウンロード販売のみ)。PS Vita版とのクロスプレイ・クロスセーブに対応している[4]
  • ラグナロク マスターズ
    iOSAndroid向けアプリ。2019年6月5日より日本国内でサービス開始。
    ラグナロクオンラインと世界観を共有しており、職業や装備、モンスター、カードシステムなど本作と共通のシステムを取り込んだうえで様々な独自要素が盛り込まれている。また既存のシステムに関してもノービスやサモナーに3次職・4次職が存在するなど、本作とは異なる進化を遂げている。

小説[編集]

ラグナロクオンライン 旅立ちのアコライト
2004年7月20日発売:エンターブレイン、著:貝花大介 / イラストMONSTER GOGO
一部がjRO公式ページに連載されていた。

同人漫画[編集]

魔法使いになる方法
2002年にサークル「仙弾」が同人誌として発表後、『ラグナロクオンラインアンソロジーコミック』シリーズで連載され、単行本が刊行。ストーリー漫画で、一部4コマ漫画。
  • おこさまランチ『ラグナロクオンライン となりの魔法使い』エンターブレイン〈マジキューコミックス〉、全3巻
    1. 10月12日初版発行[5](2005年9月30日発売[6])、ISBN 4-75-772453-5
    2. 2月10日初版発行[7](2006年1月30日発売[8])、ISBN 4-75-772608-2
    3. 6月10日初版発行[9](2006年5月25日発売[10])、ISBN 4-75-772851-4
  • おこさまランチ『ラグナロクオンライン プリさんの秘密日記』双葉社アクションコミックス〉、2007年8月28日第1刷発行(2007年7月28日発売[11][12])、ISBN 978-4-575-94115-9

その他[編集]

二次創作[編集]

日本、韓国で同人ジャンルとして多くの本、及び作家が出ており、また商業本としても日本では多くのアンソロジーコミックが出版されている。

主なものとしてはラグナロク4コマKINGDOM(双葉社)、ラグナロクオンラインコミックアンソロジー(スタジオDNA)、ラグナロクオンラインアンソロジーコミック(エンターブレイン)、ラグナロクオンライン 4コママンガ笑スタジアム(宙出版)など。また日本の作家と韓国の作家がコラボレーションしたアンソロジーも登場している。

日本に於いては、そのドット絵、キャラクターに注目してサイト上などで作品を発表した同人作家も多く、それを見た人間がさらにゲームをプレイするという現象も起きた。

日本版「ラグナロクオンライン」に関する全てのコンテンツ(プログラム、画像、テキスト、BGMなど)の著作権は、運営元であるガンホー社と開発元であるグラビティ社によって管理されており、日本語版の二次創作に対する対応はガンホー社によりガイドラインが定められ、これにのっとって絵、小説、音楽、ゲームなどの同人活動・創作活動を行うことが可能である[13]

日本においてはα~β2時代にかけて同人誌即売会イベント「RAG-FES」が開催されたことで、二次創作活動に火が付き人気の足がかりとなり、本来ユーザー主導である同イベントに開発会社と運営会社が出展するという前代未聞的な出来事があったことが根底にある。この際実際のゲームのタイトル画面で「RAG-FES」の宣伝画像に差し換わったことがあり、ユーザーの間で物議を醸した。なおこの画像は、ユーザーの猛反発により僅か数時間で元のタイトル画像に戻されている。これは、プレイヤーから「そんな物に力を入れるよりもBOT問題やゲームサーバの不調をどうにかしろ」、「同人誌即売会はアダルト本も多く売っており、多くの子供もこのゲームをやっているのにそのような如何わしいイベントの宣伝をしても良いのか」等の苦情[要出典]があまりにも多く出たため。しかしそのような経緯があったことからか、現在は年に1度行われているラグナロクの公式オフラインイベントであるRJCやそれに準じる公式イベントの開催日は同会場で「RAG-FES」が併催されるのが通例となっている。なお「RAG-FES」自体は同人誌即売会であるため、基本はユーザー側の単独開催であり現在も年に数回行われている。

現在においては上述する商業アンソロジーなどに発展し、多数の作家輩出や後述の「ラグナロクバトルオフライン」製作、オフィシャルコンパニオン「ラグナロ娘」にも結びついており、2007年現在も運営開始から実に5年が経過したにもかかわらず商業的には人気コンテンツとして君臨している。

ラグナロクバトルオフライン[編集]

ラグナロクバトルオフライン(略称はRBO)とは、同人ソフトサークル、フランスパンと春風亭工房が製作した横スクロールアクションゲームである。

このゲームは、通常の同人によるゲームと異なり、南向春風(春風亭工房)制作のフラッシュムービー「ラグナロクバトルオンライン」が話題となり、その反響を受けてグラビティ社が製作を依頼、同人ゲームでありながらもグラビティ社の協力を受けている特殊なケースとなっている。

当初はフラッシュムービーのタイトルのまま「オンライン」と銘打っていたものの、技術的な問題からオンラインプレイに対応しないことになったため、「オフライン」と名乗ることになった。

ゲーム内の著名プレイヤーが背景キャラクターとして登場しており、ゲーム中でよく見かける光景(BOT、トレイン、溜め込み、横殴り、通報しましたなど)、ガンホーの蔑称をネタにした背景キャラクターのチャットなどプレイしたことのあるユーザーをニヤリとさせるなどブラックジョークに溢れている。

バランス調整、レベル上限上昇、アリーナモード追加、ステージ追加などの拡張ディスクが出ている。

  • 『RAGNAROK BATTLE OFFLINE Extra Scenario Vol.1』
    RBO追加ディスク第1弾。
  • 『RAGNAROK BATTLE OFFLINE Extra Scenario Vol.2』
    RBO追加ディスク第2弾。通称ピラミッドRBO。
  • 『RAGNAROK BATTLE OFFLINE Extra Scenario Vol.3』
    RBO追加ディスク第3弾。通称戦国RBO。このディスクでRBOの一連の製作は終了としている。

韓国では製作を依頼したグラビティ社を販売元として「RAGNAROK BATTLE」というタイトルでパッケージ販売、また海外の一部地域(台湾・タイ・インドネシア・マレーシア)では現地代理店を通してパッケージ販売されている。

詳しくはフランスパンの項目を参照のこと。

スタッフ[編集]

  • グラビティ:制作・kRO運営・iRO運営
    • 金正律(キム・ジュンリュル、キム・ジュンユル、Kim Jung Ryool):COO(2005年9月辞任)、ビルオーナー(2006年オフィス移転)
    • 金学規(キム・ハッキュ、Kim Hakkyu):CEO(2002年3月辞任)、CTO、プログラム、2002年9月退社
    • Jung Byung Gong:サムスン、CEO
    • キム・ヒョングック:CEO(2005年3月辞任)
    • ユン・ウンジン:CEO(2005年10月辞任)
    • 柳日栄(リュ・イルヨン、Ryu Il Young):会長兼CEO[14]/テクノブラッドCOO、COO、COO・CEO(単独代表)
    • Jonathan J. Lee:Meritz Securities、IRO、CFO
    • Park Yong ho:(ラグナロクオンライン2プロデューサー)
    • James Jinho Chang:
    • William Woojae Hahn:
    • Lee Kwang Suk:
    • シン・ジュンチョル(シンズンチォル):企画チーム長
    • パク・ヨンウ(Park Young Woo):企画、企画チームリーダー、RO2チームに移籍
    • アン・ジェファン:開発マネージャー、2004年末辞任
    • リー・ミンスー(イ・ミンス、Lee Min Soo):企画、企画チームリーダー、プランニングマネージャー、RO2チームに移籍、2007年5月退社
    • ホン・サンキル(ホン・サンギル、Hong Sang Kil):プログラムマネージャー、プロジェクトディレクター、Gravity開発本部長
    • Lim Hyuk:開発統括プロジェクトマネージャー
    • Chan Hwang Byoung:3Dグラフィクスディレクター
    • Kim Sahng-Sahng:3Dグラフィクスデザイナー
    • リー・ミョンモン:3Dグラフィックスデザイン開発マネージャー
    • Kim Che Yong:2Dスプライツ・ディレクター
    • チョン・デファン:2Dキャラクターマネージャー
    • DUGY:2Dドット
    • 河成燁 (blind) :2Dドット
    • 梁薫鐸:Gravity開発1部プランナー
    • 田堯丞:Gravity開発1部プランナー
    • 新賢友:広報チーム長
    • Lim Hyeok:顧客支援チームリーダー
    • Kim Jung-Jeh:ウェブサイトプログラマー、ウィブサイト管理人、海外技術サポート部門チームリーダー
    • ヒャック (Hyack、Chae Jae Hyuck) :jROベータローカライズ、翻訳、jROベータGM、企画、デザイン、開発
    • MemberX:jROベータGM、kROGM
    • Richard Yang:チーフマーケティングオフィサー
    • Kim Ji Won:マーケティング部門アシスタントマネージャー
    • Kris Na:国際マーケティング部門マネージャー
    • Yang il-du:海外事業本部 海外マーケティングマネージャー(2005年退社)
    • Akiko Nakatani:海外マーケティング部 アジアビジネスグループマネージャー
    • 村井康邦:グラヴィティエンタテイメント株式会社(日本法人)代表取締役
    • 山形泰之:グラビティエンタテイメント株式会社(日本法人)バックオフィス部課長
    • Soo Kyung Jhee:グラビティエンタテイメント株式会社(日本法人)課長
    • Peter Kang:iROマネージャー
    • Ree Kwon-il:iROメインクライアントプログラマー
    • Christy Kay:iROヘッドGM
  • soundTeMP:音楽
  • サムスン電子(三星電子)、サムスン物産(三星 , Samsung Corporation):資本投資
  • YNK KOREA、SunnyYNK:配給
  • 公式イラスト
    • 李命進(イ・ミョンジン、リー・ミョウジン、Lee Myung-Jin):原作、紹介漫画、原画、イラスト、企画
    • MONSTER GOGO(Beretta):原作アシスタント (studio DTDS) 、イラスト、壁紙
    • YOYO:原作アシスタント (studio DTDS) 、イラスト
    • tearfish
    • SR
    • MILKTEA
    • Boya
    • LEONA
    • U-nyang
    • bibibic
  • 日本
    • ガンホー・オンライン・エンターテイメント:jRO運営
      • 孫泰蔵:CEO
      • 森下一喜:COO
      • 北村佳紀(謎のプロデューサーK):マーケティング部長兼ガンホーコリア取締役兼グラビティ共同COO、ラグナロク天国プロデュサー
      • 中西:グッズ企画・販売、プロンテラスクエア編集
      • 並木ジュン : マーケティング部マーケティングコミュニケーショングループPR担当
      • 堀誠一:GM (GM000.Sei、GM001.Sei) 、テクニカルディレクター、開発本部長 、テクニカルサービス部ゼネラルマネージャー
      • 廣瀬高志:GM、コンテンツ開発部制作プロデューサー(ローカライズ)、開発本部・第二開発部・一課課長
      • 島山主税(とりやまちから):GMリーダー、コンテンツ管理、日本語化プロダクトマネージャー、コンテンツ開発部第二グループ(ヨーグルティング)に移籍
      • D.A:GM (GM003.DA)
      • 岩田容賢:GM (GM004.rock) 、コンテンツ開発部GMグループマネージャー、ECO開発チームに移籍
      • Ares:GM (GM006.Ares)
      • Shion:GM (GM007.Shion) 、2002年11月業務解任
      • 野呂彰:開発本部・第二開発部・一課所属
      • 大岸秀典:開発本部・第二開発部・一課所属
    • ジー・モード
      • 谷口敦:ラグナロクオンラインGAMESプロデューサー
      • 畠山裕次:ラグナロクオンラインGAMESディレクター
    • 日本メインイラストレーター
      • 雄一郎:イラスト、特典アイテムのイメージイラスト、プロンテラスクウェア4コマ漫画
      • にしだあつこ
    • ラグナロ娘(らぐなろこ):キャンペーンガール
      • 乾曜子
      • 蔵野ありさ:2004年11月卒業。
      • 時田夏子:2003年10月加入、2003年11月末日に事務所をやめて芸能活動引退。
      • 七園未梨:2003年10月加入。
    • 社外関係者
      • 貞方祥 : SHOWMAN'S代表・プロデューサー
      • 土屋亜有子 : 台湾版RO/RO仙境伝説主題歌歌唱
      • 前川浩史 : 同人誌即売会RAG-FES主催者

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ グラストヘイムメモリアルアップデート
  2. ^ 一例として、グラストヘイム地下監獄エリアにいるスケルプリズナーがある。このモンスターは元々アクティブだが、アクティブ属性による反応をする距離よりもリンクによる反応をする距離の方がわずかに広いため、「今までギリギリ範囲外で反応していなかったのに、同種モンスターと交戦し始めたら急に寄ってくる」と言うケースがある。
  3. ^ インストール時、先にjROのクライアントがある場合にはインストール先が重ならないように別フォルダを指定する必要がある。その後交互にプレイする場合、仕様の異なるスキルショートカットウィンドウやステータスウィンドウなどの位置座標が毎回必ず変わってしまうことになる。またエモーションショートカットがインストール時にiRO用コマンドに上書きされるため、jROでエモーションを使いたい場合は登録し直す必要がある。

出典[編集]

  1. ^ Viet-jo.com (2007年2月26日). “HCM:オンラインゲーム“ラグナロク”に停止処分”. 2009年2月9日閲覧。
  2. ^ vRO(ベトナム)公式サイト”. 2009年2月9日閲覧。
  3. ^ mmofan (2012年4月2日). RAGNAROK ONLINE(中国) 崑崙を通じて中国サービス再開”. 2012年4月14日閲覧。
  4. ^ “PS3版「ラグナロク オデッセイ エース」が本日発売。アップデートによりPS3版とPS Vita版で協力プレイやセーブデータの共有も可能に”. 4Gamer.net (Aetas, Inc.). (2014年7月10日). https://www.4gamer.net/games/257/G025729/20140710047/ 2014年8月28日閲覧。 
  5. ^ ラグナロクオンラインとなりの魔法使い”. 国会図書館サーチ. 2021年5月25日閲覧。
  6. ^ ラグナロクオンライン -となりの魔法使い-”. ラグナロクオンライン. ガンホー. 2021年7月3日閲覧。
  7. ^ ラグナロクオンラインとなりの魔法使い 2”. 国会図書館サーチ. 2021年5月25日閲覧。
  8. ^ ラグナロクオンライン -となりの魔法使い2-”. ラグナロクオンライン. ガンホー. 2021年7月3日閲覧。
  9. ^ ラグナロクオンラインとなりの魔法使い 3”. 国会図書館サーチ. 2021年5月25日閲覧。
  10. ^ ラグナロクオンライン -となりの魔法使い3-”. ラグナロクオンライン. ガンホー. 2021年7月3日閲覧。
  11. ^ ラグナロクオンライン プリさんの秘密日記”. 株式会社双葉社. 2021年7月3日閲覧。
  12. ^ ラグナロクオンライン プリさんの秘密日記”. ラグナロクオンライン. ガンホー. 2021年7月3日閲覧。
  13. ^ 著作物利用ガイドライン”. ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社. 2013年6月23日閲覧。
  14. ^ 韓国Gravity、柳日栄 会長兼CEOの退任を発表 ガンホーの北村佳紀取締役がGravity共同COOに就任”. GAME Watch. Impress Watch (2008年6月11日). 2016年9月15日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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