国道14号

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

一般国道
国道14号標識
国道14号
地図
総延長 65.0 km
実延長 63.2 km
現道 42.3 km
制定年 1952年昭和27年)指定
原型は1885年明治18年)
起点 東京都中央区
日本橋北緯35度41分2.8秒 東経139度46分28.1秒 / 北緯35.684111度 東経139.774472度 / 35.684111; 139.774472 (日本橋)
主な
経由都市
千葉県市川市船橋市習志野市
終点 千葉県千葉市中央区
広小路交差点(北緯35度36分38.12秒 東経140度7分28.63秒 / 北緯35.6105889度 東経140.1246194度 / 35.6105889; 140.1246194 (広小路交差点)
接続する
主な道路
記法
国道6号標識 国道6号
国道4号標識 国道4号
国道17号標識 国道17号
国道51号標識 国道51号
国道126号標識 国道126号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道14号 起点
日本橋中央の日本国道路元標
国道14号 終点
千葉県千葉市 広小路交差点

国道14号(こくどう14ごう)は、東京都中央区から千葉県千葉市に至る一般国道である。

概要

国道14号 起点
東京都中央区日本橋

日本国道路元標があることでも知られる東京都中央区の日本橋を起点に、江戸川区を通過して千葉県に入り、終点の千葉市に至る路線で、首都高速7号線と並行し、東京湾岸道路とともに東西方向の交通を担う京葉地域の主要幹線道路である。 東京都江戸川区から千葉県千葉市までは、千葉街道旧道)と京葉道路バイパス)の2路線が並行して存在している。

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史

船橋佐倉街道(後の成田街道)から分かれ、千葉木更津を経由して安房に至る江戸湾(東京湾)沿いの街道は、房総往還千葉街道などと呼ばれてきた。明治時代になり、東京から千葉間を「千葉街道」、千葉から館山間を「房総街道」と呼んだり、東京から千葉間についても「房総街道」と呼んだりと、具体的に街道名は決まっていなかった。

年表

  • 1885年(明治18年) - 内務省告示第6号「國道表」では、東京から千葉間の千葉街道が国道13号「東京より千葉県に達する路線」となる。
  • 1920年大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、国道7号「東京市より千葉県庁所在地に達する路線」となった。
  • 1952年昭和27年)12月4日 - 新道路法に基づく路線指定で一級国道14号になる。
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道14号となった。

路線状況

千葉駅付近のかつての一方通行区間(現在は市道)
(2011年10月)

ここでは、千葉街道の区間について説明する。東京都江戸川区の東小松川交差点で千葉街道を左に分ける。その後、東京都道308号千住小松川葛西沖線から別れた後、すぐに片側2車線になるが、500 m程度ですぐに片側1車線になる。その後、鹿本中学校前交差点で東京都道318号環状七号線と交差し、新中川を渡り、小岩地区に入る。その後、片側2車線になるが、250 m程度するとすぐに車線減少。その後、小岩の市街地を進んでいき千葉県道・東京都道60号市川四ツ木線東京都道315号御徒町小岩線と交差したのち片側2車線となり、市川橋で江戸川を渡り、千葉県市川市に入る。そして市川駅前を通過すると片側1車線(国道298号交点までは片側2車線事業中)になる。東京外環自動車道国道298号を過ぎ、船橋市習志野市を通過したら、千葉市に入り、京葉道路幕張ICを過ぎると片側2~3車線になり、比較的流れは良くなる。それでも朝夕には渋滞が発生することもある。なお、習志野市津田沼 - 千葉市街間のかつての海岸線はこの街道筋の位置にあった[4]。そのためこの区間の上り東京方面2車線がほぼ直線なのに対し、旧道を改修した下り方面2車線はかつての海岸線に従うように微妙ながらカーブしている。国道357号と重複する千葉市美浜区真砂 - 千葉市中央区登戸の登戸交差点までは片側3車線工事が行われ2016年に完成し朝夕の渋滞が緩和された[5]。登戸交差点を左折し千葉市内の繁華街を進み、終点の広小路交差点へと至る。

かつては、千葉駅付近にある外房線京成千葉線高架下の交差点から中央公園交差点までの一方通行区間279 mが国道14号の道路区域として供用されていたが、緊急輸送道路として一定の幅員を有する対面通行可能な道路が望ましいとして、2014年3月20日より富士見東電前交差点を経由する420 mが国道14号の道路区域に編入、279 mの一方通行区間は千葉市へ移管され、千葉市道富士見29号線となった[6][7]

東京都江東区亀戸駅付近のおよそ0.4 kmについて、車道に幅2.0 mの自転車道が設置されている。

通称・バイパス

重複区間

国道357号との重複
千葉県千葉市美浜区幸町
  • 国道17号(東京都中央区・日本橋(起点) - 東京都中央区日本橋室町・室町3丁目交差点)
  • 国道4号(東京都中央区・日本橋(起点) - 東京都中央区日本橋本町・本町3丁目交差点)
  • 国道6号(東京都中央区・日本橋(起点) - 東京都中央区日本橋馬喰町・浅草橋交差点)
  • 国道357号(千葉県千葉市美浜区真砂 - 千葉市中央区登戸・登戸交差点)

道路施設

橋梁

地理

千葉県船橋市本中山
(2012年6月)

通過する自治体

交差する道路

※江戸川区 - 千葉市間は京葉道路を除く

一般国道

  • 東京都
    • 国道1号国道15号国道20号(中央区・日本橋起点)
    • 国道17号(中央区・日本橋起点 -(重複)- 日本橋室町3丁目交差点)
    • 国道4号(中央区・日本橋起点 -(重複)- 中央区日本橋本町3丁目交差点)
    • 国道6号(中央区・日本橋起点 -(重複)- 浅草橋交差点)
  • 千葉県
    • 国道298号(市川市平田・菅野駅入口交差点)
    • 国道296号(船橋市宮本、国道296号終点及び後述の県道8号との重複区間上の立体交差の2箇所)
    • 国道357号(千葉市美浜区真砂 -(重複)- 千葉市中央区・登戸交差点)
    • 国道51号国道126号(千葉市中央区・広小路交差点終点)

都・県道

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f 2021年3月31日現在

出典

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年8月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2022. 国土交通省道路局. 2023年6月5日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年8月21日閲覧。
  4. ^ 米澤正弘「千葉市の昔の海岸線を歩く」『地質学雑誌』第122巻第8号、日本地質学会、2016年、445-458頁、doi:10.5575/geosoc.2016.0038 
  5. ^ 湾岸千葉地区改良事業(千葉地区)
  6. ^ 道路の区域の変更(平成26年3月14日千葉市告示第204号)” (PDF). 千葉市 (2014年3月14日). 2014年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月26日閲覧。
  7. ^ 国道14号のルートの変更について”. 千葉市ウェブサイト. 千葉市 (2014年2月17日). 2014年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月26日閲覧。
  8. ^ 浅井建爾『道と路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2001年11月10日、62頁。ISBN 4-534-03315-X 

関連項目

外部リンク