奈良橋陽子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
奈良橋 陽子
生誕 (1947-06-17) 1947年6月17日(76歳)
出身地 日本の旗 日本千葉県市川市
学歴 国際基督教大学卒業
職業 作詞家
演出家
英語教育家
公式サイト 奈良橋陽子 公式ブログ

奈良橋 陽子(ならはし ようこ、1947年6月17日 - )は、日本のキャスティングディレクター、演出家映画監督劇作家作詞家、英会話教育家である。アップスアカデミー(UPS)代表。モデル・ランゲージ・スタジオ(MLS)会長[1]

千葉県市川市出身。国際基督教大学言語学専攻を卒業した。長男は俳優の野村祐人、長女は女優・演出家米倉リエナである。母方の祖父は関屋貞三郎。元夫はジョニー野村

来歴・人物[編集]

父親の奈良橋一郎は外交官で、カナダモントリオールにある国際連合専門機関である国際民間航空機関(ICAO)日本政府代表部に勤務しており、奈良橋も5歳でカナダに渡る。1962年、日本に帰国し聖心インターナショナルスクールを卒業後、国際基督教大学言語学専攻を卒業した。大学在学中にジョニー野村と知り合い、結婚した。一男ー女を出産したが、離婚した。その後、アメリカ・ニューヨークにある小劇場および俳優養成学校ネイバーフッド・プレイハウスを卒業した。

ジョニー野村と共に設立したプロダクションでバンド「ゴダイゴ」のプロデュースを行い、数々の曲の作詞を手がける。演出家として活躍するー方、プロデューサーとしても、別所哲也藤田朋子今井雅之川平慈英らを現代演劇界、テレビ業界へと輩出する。また、メソッド演技式の訓練学校を営む塩屋俊も教え子である。

1974年にニューヨークのアクターズスタジオをモデルにした英語教育を行う幼児対象の英会話学校「モデル・ランゲージ・スタジオ(MLS)」を設立した。1992年、企画制作会社「ユナイテッド・パフォーマーズ・スタジオ(UPS)」を設立し、1998年には俳優養成機関「アップスアカデミー(UPS)」を開設し芸術監督に就任して国際的に活動する俳優の育成を目指す。

東京学生英語劇連盟モデル・プロダクション)総監督、『セサミストリート』のビデオ日本語版解説の監修、ミュージカルヘアー』の演出(1980年)、ハリウッド映画への日本人のキャスティング(スティーヴン・スピルバーグ監督の『太陽の帝国』、トム・クルーズ主演の『ラストサムライ[2]ほか)など、英語圏と日本国の文化の橋渡し・裏方として手広く活動している。

関東にある映画・俳優の専門学校「東京俳優・映画&放送専門学校」の教育顧問も務め、数多くの俳優を育成している。

2014年9月に、回想記『ハリウッドと日本をつなぐ』(文藝春秋)を上梓した。

参加作品[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

提供作品[編集]

作詞[編集]

ラジオ番組[編集]

著書[編集]

  • 『ハリウッドと日本をつなぐ』文藝春秋, 2014.9

監修[編集]

  • 『英語で遊ぶ25のゲームと15のダイアローグ集』監修, 太田雅一,クローディア・O.ペレティ, MLS教材開発部 著. ピアソン・エデュケーション, 2000.12
  • 『小学校学級担任のための楽しい英語の授業マニュアル』監修, MLS 著. ジャパンタイムズ, 2002.4
  • 『英語で遊ぶ25のゲームと15のダイアローグ集』監修, 太田雅一,クローディア・O.ペレティ, MLS教材開発部 著. 桐原書店, 2005.12

翻訳[編集]

  • 今井雅之『ザウィンズオブゴッド』英訳. 桐原書店, 1992.9
  • ジャネット・ハーシェンソン,ジェーン・ジェンキンス『スター発見! ハリウッドno.1キャスティング・ディレクターが語るトップスターの選び方 ([P-vine books])永田真弓 訳,(日本語版監修) ブルース・インターアクションズ, 2009.10

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c 山上路夫と共同。
  2. ^ 三浦徳子と共同。
  3. ^ 伊藤アキラと共同。
  4. ^ 藤公之介と共同。
  5. ^ 杉山政美と共同。
  6. ^ 山川啓介と共同。

出典[編集]

  1. ^ MLS会長 奈良橋陽子 ご紹介 - モデル・ランゲージ・スタジオ公式サイト。2024年3月29日閲覧。
  2. ^ "ハリウッド映画に日本人俳優を 『ラスト サムライ』キャスティング・ディレクターに話を聞く". NEWSポストセブン. 小学館. 7 October 2022. 2022年10月7日閲覧
  3. ^ a b "『ラスト サムライ』キャスティング・ディレクター「天皇役」には「普通ではない」役者を". NEWSポストセブン. 小学館. 23 October 2022. 2022年10月23日閲覧
  4. ^ 今井雅之さん遺作舞台が映画化 主演は川平慈英”. ORICON STYLE (2015年10月16日). 2015年10月16日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]