愛のバクダン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B'z > 作品リスト > 愛のバクダン
愛のバクダン
B'zシングル
初出アルバム『THE CIRCLE
B面
  • Fever
  • 甘く優しい微熱
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル
時間
レーベル VERMILLION RECORDS
作詞 稲葉浩志
作曲 松本孝弘
プロデュース 松本孝弘
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位 (オリコン)[3]
  • 2005年3月度月間3位(オリコン)
  • 2005年4月度月間17位(オリコン)
  • 2005年度年間27位(オリコン)
  • B'z シングル 年表
    • 愛のバクダン
    • (2005年)
    THE CIRCLE 収録曲
    パルス
    (3)
    愛のバクダン
    (4)
    Fly The Flag
    (5)
    Sanctuary
    (8)
    Fever
    (9)
    白い火花
    (10)
    ミュージック・ビデオ(Short ver.)
    「愛のバクダン」 - YouTube
    テンプレートを表示

    愛のバクダン」(あいのバクダン)は、日本音楽ユニットB'zの楽曲。2005年3月9日にVERMILLION RECORDSより38作目のシングルとして発売された。

    概要[編集]

    前年のソロ活動明けからの再始動第1弾となった作品[4][5]。14thアルバム『THE CIRCLE』からの先行シングル。

    ジャケットは複数の幼稚園児やスタッフ及びその親戚・知人たちによって描かれたもの[6]

    本曲を色々な人にコピーしてもらいたいということで、初回限定盤のみ「愛のバクダン (TV STYLE)」(カラオケ)、「愛のバクダン (GUITAR SOLO LESS)」の2トラックを追加収録しており、また、ギタータブ譜も付属されている[7]

    B'zのシングルで最も収録曲数が多い作品であり、5th beatが存在するのは、このシングルの初回盤のみである。初回盤・通常盤ともCDのジャケットは同じだが、ケースのメンバー2人の写真が異なる。

    オリコンシングルチャートで、34作連続での初登場首位を獲得し、自身が持つ初登場首位獲得記録を更新した[3]。さらに、この作品でオリコン首位獲得週数が51週となり、松田聖子の首位獲得週数(50週)を抜いて、ピンク・レディーの首位獲得週数(63週)に続いて単独2位となった[8]

    ミュージック・ビデオ[編集]

    本作のPVは3種類制作されており、PVが3種類制作されたのは「LOVE PHANTOM」以来2曲目。

    始めに、サビでブランコのシーンが挿入されているものが制作された。これは沖縄石垣島竹富島で撮影されたもので、ソロ活動を経た2人が沖縄で出会い復活を告げるという内容である。ブランコのシーンは元々計画にあったものではなく、たまたま通った小学校のブランコを見て急遽撮影が決まった。TVCMではこのPVが使用された。

    後に火薬が飛び交うスタジオで演奏しているものが撮影され、こちらが3種類のPVの中で唯一のフルバージョンである。映像の中にはベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』のクイズの応募はがきで正解者10万人が貰えたB'z人形も登場している。なお、このPVでは、ドラマーとして山口昌人が出演しているほか、イントロ及び間奏のアコースティック・ギターの部分が映像に合わせてエレクトリック・ギターに差し替えられた音源が使われている[注釈 1]。また、映像内で稲葉が着用しているTシャツは、後にアルバムツアー『B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』のグッズとして販売された[9]。 2013年に発売されたベスト・アルバム『B'z The Best XXV 1999-2012』の初回特典DVDには、このPVが収録されている。

    『THE CIRCLE』のプロモーション用でL.A.ver.も制作された。こちらにはドラマーとしてレコーディングにも参加しているシェーン・ガラースが出演している。

    収録曲[編集]

    12cmCD(初回限定盤)
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「愛のバクダン」稲葉浩志松本孝弘
    2.「Fever」稲葉浩志松本孝弘
    3.「甘く優しい微熱」稲葉浩志松本孝弘
    4.「愛のバクダン (TV STYLE)」稲葉浩志松本孝弘
    5.「愛のバクダン (GUITAR SOLO LESS)」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:
    12cmCD(通常盤)
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人。
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「愛のバクダン」稲葉浩志松本孝弘
    2.「Fever」稲葉浩志松本孝弘
    3.「甘く優しい微熱」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:

    楽曲解説[編集]

    1. 愛のバクダン
      元々、曲名の「バクダン」は漢字表記だったが、物騒な雰囲気がするということでカタカナ表記になった。
      14thアルバム『THE CIRCLE』からの先行シングルがなかなか決まらず、一般のバンドでも簡単にコピーできる曲にしようと、レコーディングの終盤に制作された。
      松本によると、当初はオリエンタルなテイストを取り入れたアレンジだったが、シンプルにしたいという意向で、現在のアレンジに落ち着いたという。
      2007年リリースの海外配信限定アルバム『B'z』に、リミックスバージョンが収録されている[注釈 2]
      2012年7月リリースの配信限定アルバム『B'z』には、全英詞の再録バージョン「Love Bomb」が収録されている。
      テレビでの披露も非常に多く(B'zの楽曲では最多)、テレビ朝日系列ミュージックステーションでは3度披露されている[注釈 3]
      ライブの定番曲の一つであり、演奏の際は2番の「君のvoice」の歌詞を、会場の地名(東京での公演の場合「東京のvoice」)に変えて歌っている。
    2. Fever
      松本はデビュー当時のKISSや70年代半ばぐらいのイメージで音作りを行っており、きっかけはメロディーを聴いたドラマーのシェーン・ガラースが「古いタイプの音でやろう」と提案し、その音を周囲が気に入ったためである。またドラムについては、タオルをかけてサスティンを無くすような音作りをしたという[10]
      2nd beatとしては「LOVE & CHAIN」(『LADY-GO-ROUND』の2nd beat)以来15年ぶりにオリジナル・アルバムに収録された。
      砂浜で二人がサビを演奏する映像で構成されたPVが存在する。
      B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』以降長らく演奏されていなかったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay4で約15年ぶりに演奏された[11]
    3. 甘く優しい微熱
      本作で唯一、アルバム未収録およびライブ未演奏。
    4. 愛のバクダン (TV STYLE)
      ボーカル音を排除した、伴奏のみの音源。
    5. 愛のバクダン (GUITAR SOLO LESS)
      ギターソロを排除した音源。

    タイアップ[編集]

    参加ミュージシャン[編集]

    収録アルバム[編集]

    愛のバクダン

    Fever

    ライブ映像作品[編集]

    愛のバクダン

    Fever

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ このバージョンは音源化されていないが、ベスト・アルバム『B'z The Best XXV 1999-2012』の初回特典DVDで確認することができる。
    2. ^ ちなみに、ベスト・アルバム『B'z The Best "Pleasure II"』発売時(2005年)に、iTunes Music Storeにて一時ダウンロード可能な状態になっていたことがある。
    3. ^ テレビ朝日系列 - 『ミュージックステーション』(2005年3月11日、2005年4月1日)、『ミュージックステーションスーパーライブ2012』(2012年12月21日)
      フジテレビ系列 - 『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(2005年2月28日)、『僕らの音楽』(2005年3月26日)
      日本テレビ系列 - 『ミンナのテレビ』(2005年4月13日)、『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』(2005年3月4日)、『速報!歌の大辞テン』(2005年3月16日)
      TBS系列 - 『うたばん』(2005年3月17日)、『COUNT DOWN TV』(2005年3月12日)

    出典[編集]

    1. ^ 竹内美保『B'z The Best XXV 1999-2012』(ライナーノーツ)B'z、VERMILLION RECORDS、2013年。 
    2. ^ “「我々とともに幸福と快楽の頂点に」B'zスタジアムツアー完遂”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2015年7月27日). https://natalie.mu/music/news/155205 2019年11月24日閲覧。 
    3. ^ a b “B'z、自己記録を更新!!”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2005年3月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000006243 2020年7月12日閲覧。 
    4. ^ “B'z本格再始動! '05年第一弾シングルのタイトルは?”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2005年1月31日). https://www.barks.jp/news/?id=1000005230 2021年5月29日閲覧。 
    5. ^ B'z『ついにB'zが始動!』”. ORICON STYLE. オリコン株式会社. 2005年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
    6. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II』エムアールエム、2013年、137頁。 
    7. ^ B’z、3/9新曲発表(OngakuDB.com)”. Yahoo!ミュージック. 2005年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月20日閲覧。
    8. ^ “B'z、前人未到の記録達成!”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2005年3月15日). https://www.oricon.co.jp/news/4790/full/ 2021年12月14日閲覧。 
    9. ^ 青木優『B'z The Best XXV 1999-2012』(MUSIC VIDEOのライナーノーツ (初回限定盤に付属))VERMILLION RECORDS、2013年。 
    10. ^ 佐伯明『B'z ミラクルクロニクル』ソニー・マガジンズ、2008年、274-275頁。 
    11. ^ B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day4」レポート”. ローソンチケット. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2020年12月2日閲覧。