親指からロマンス

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親指からロマンス』(おやゆびからロマンス)は、椿いづみによる日本漫画作品。漫画雑誌花とゆめ』(白泉社)において、2003年7号から2007年7号まで連載された。単行本は全9巻。

あらすじ[編集]

マッサージ研究会期待の星・千愛は、普段は大人しい女子高生。毎朝バスで見る男の子の素敵な背中に一目惚れ。でも彼は学校一のモテ男・陽介で…!?癒し系マッサージ・ラブコメディ

登場人物[編集]

東宮 千愛(とうぐう ちあき)
本作の主人公。2月19日生。A型。身長155センチ。不陶花学園1年。趣味はマッサージ。特技はツボーズが見えること。好きなものは陽介くんとマッサージ。嫌いなものはおばけとピーマン。兄弟は兄と姉が1人ずつ(武と明佳)。中学の時の部活は料理部。マッサージ研究会1年。マッサージ研究会の期待の星。マッサージに対する愛と腕は抜群。普段は大人しい。究極のオクテ。
森泉 陽介(もりいずみ ようすけ)
5月28日生。A型。身長175センチ。不陶花学園1年。趣味はパソコンと読書。特技はオールマイティー。好きなものはポップコーン(バターしょうゆ味)。嫌いなものは千愛以外の女。家族構成は父と1つ下の弟が1人(克久)。中学の時の部活はサッカー部。百戦錬磨のモテ男。実は女嫌い。千愛と交際中。
東宮 武(とうぐう たけし)
5月5日生。B型。身長176センチ。趣味はゲーム。特技はにらめっことあやとり。好きなものは、変なTシャツ。嫌いなものはしいたけ。兄弟は妹が2人(明佳と千愛)。中学の時の部活は野球部。千愛の兄。マッサージ研究会2年。一人暮らし中。師匠の元に住み込みで弟子入り中。ギャルゲーの達人。優奈LOVE!3年生引退後、部長となる。
相沢 優奈(あいざわ ゆうな)
12月21日生。A型。身長159センチ。不陶花学園1年。趣味は美青年ウォッチングと情報収集。特技は体育全般。好きなものは目の保養になる人、スパゲッティ。嫌いなものはウニ。兄弟は妹が1人。中学の時の部活はバトン部で、部長を務めていた。マッサージ研究会1年。千愛の友人でしっかり者。東宮先輩のことが好き。
春海 千歳(はるみ ちとせ)
マッサージ研究会の部長。のんびり屋でお金持ち。
阿部 夏江(あべ なつえ)
マッサージ研究会・会計。ナイスバディ。お金が絡むと容赦ない。卒業後の留学費用を宝くじなどで立てるほど。5年後に帰って来ると春海と綾芽に宣言する。
三姫 周(みひめ あまね)
山茶花高校マッサージ部2年。相手を腰くだけにする低音美声の持ち主。武の昔馴染。目が怖く誰にでも恐れられる為、年中サングラスをかけている。そのせいか、目を見られても平気な千愛に惚れている。3年引退後、武と同じく部長となった(山茶花は次の学年が彼だけだった為)。
桜ノ宮 恵太(さくらのみや けいた)
山茶花高校マッサージ部部長。必殺技は凝りを実態化する「悪魔のイリュージョン」。寺の息子。同じ学年の田中は同じ学年部活仲間でありながら、彼の付き人のようである。
黒松 了(くろまつ りょう)
3月14日生。O型。身長171センチ。山茶花高校1年。趣味はプロレス観戦。特技は集中力。好きなものは、甘いものとタイガース。嫌いなものはピラピラした服。兄弟は兄が2人。中学の時の部活は空手部。山茶花高校マッサージ部1年。得意技は周りの音を遮断して集中する「無音」。
東宮 明佳(とうぐう さやか)
千愛の双子の姉。千愛に嫌な事を全部押しつけているが、それは全て千愛に対するコンプレックスの裏返しだった。コミックス最終巻によると、それも全て一人の男性との出会いによって終わり、その後一人暮らしを始めたらしい。
大貫 朝登(おおぬき あさと)
マッサージ界でピカ一の腕を持つといわれている。マッサージ師、兼マッサージ専門学校の理事長。基本的に弟子は持たないが、武は特別に弟子にしている。理由は「俺をマッサージ界のプリンスにしてくれ」と言われたから。
花城 綾芽(はなしろ あやめ)
マッサージ研究会副部長。体が弱いから普段は部活には来ていない。春海や夏江と同じクラス。花城グループの令嬢。卒業後、親の言いつけで春海の婚約者となる。5年後に帰ってくる夏江を待っている。
藤原 早苗(ふじわら さなえ)
山茶花高校生徒会長。極度の冷え性。

書誌情報[編集]

  • 椿いづみ 『親指からロマンス』 白泉社花とゆめコミックス〉、全9巻
    1. 2004年1月19日発売、ISBN 978-4-592-17809-5
      • 「教えてプリンス」(『花とゆめ』2002年22号掲載)を併録。
    2. 2004年5月19日発売、ISBN 978-4-592-17323-6
    3. 2004年9月17日発売、ISBN 978-4-592-17324-3
    4. 2005年4月19日発売、ISBN 978-4-592-17268-0
    5. 2005年12月16日発売、ISBN 978-4-592-17269-7
    6. 2006年5月19日発売、ISBN 978-4-592-17270-3
    7. 2006年11月17日発売、ISBN 978-4-592-18257-3
    8. 2007年3月19日発売、ISBN 978-4-592-18258-0
    9. 2007年5月18日発売、ISBN 978-4-592-18259-7

ドラマCD[編集]

キラキラワンダフル★CD
『花とゆめ』の付録CDには全5作品が収録されたが、そのうちの1つが『親指からロマンス』の「親指姫とツボの君」。第1話を初ドラマCD化したものである。

備考[編集]

現実の日本では、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律によって無資格者のマッサージ業は禁じられている。作品内の舞台は部活動であるが、コミックス枠外に作者の手書きで注意事項として記載されている。