軽蔑していた愛情

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
軽蔑していた愛情
AKB48シングル
初出アルバム『SET LIST〜グレイテストソングス 2006-2007〜
A面 軽蔑していた愛情
B面 涙売りの少女
リリース
規格 マキシシングル
録音 2007年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル デフスターレコーズ
作詞・作曲 秋元康(作詞)
井上ヨシマサ(作曲)
プロデュース 秋元康
チャート最高順位
AKB48 シングル 年表
制服が邪魔をする
(2007年)
軽蔑していた愛情
(2007年)
BINGO!
(2007年)
テンプレートを表示

軽蔑していた愛情」(けいべつしていたあいじょう)は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。

楽曲は秋元康により作詞、井上ヨシマサにより作曲されている。

2007年4月18日にAKB48のメジャー3作目のシングルとしてデフスターレコーズから発売された[注釈 1]。楽曲のセンターポジションは高橋みなみ前田敦子の2人が務めた[1]

背景とリリース[編集]

前作「制服が邪魔をする」から約2か月半ぶりのリリースで、2007年のシングル第2弾。

楽曲は、『チームA 4th Stage「ただいま恋愛中」』で使用されているものである。歌詞は、学校内における「いじめ」、およびそれに伴う「自殺」(歌詞の内容は飛び降り自殺を想定)について問題提起したものとなっている。

楽曲のシングル盤は、初回生産限定盤と通常盤の2種類がリリースされた。両方共CDの収録内容は同一で、初回生産限定盤のみDVDが付属している。CDのカップリング曲である「涙売りの少女」は『チームA 3rd Stage「誰かのために」』からの楽曲であり、援助交際をテーマにした歌詞になっている。初回生産限定盤のジャケット写真は、新聞の社会面の記事を再現している。

選抜メンバーの人数は16人で、佐藤夏希が初選抜入りを果たした。小林香菜が『会いたかった』以来、2作(半年)ぶりの選抜復帰となった。前作の選抜メンバーは全員引き続き選抜入りした。

キャッチコピーは「みんなのことが嫌いでした」。楽曲のTVスポットは、河西智美がナレーションを担当した。

楽曲のミュージック・ビデオは、高橋栄樹が監督を務めている。2007年2月14日に撮影が行われた[2]。ビデオのオープニングとエンディングに白抜き文字でメッセージを表示する映像に、携帯電話の画面に表示されたいじめメールの画像を挟むなどの演出がなされている。校内と高橋みなみが屋上の塔屋に登るシーンは、東京都中央区日本橋小伝馬町にある十思スクエア(旧中央区立十思小学校)で、屋上での歌唱シーンおよび大島優子単独のシーンは、渋谷区千駄ヶ谷津田スクールオヴビズネス屋上でロケが行われた[要出典]。使用された衣装のテーマは「少女たちのお葬式[1]

楽曲はテレビ朝日系『すくいず!』エンディングテーマに起用された。

2012年、大津市中2いじめ自殺事件を機に、「歌詞の内容が事件の概要そのものだ」と再度注目を浴びた。教育評論家の尾木直樹は、「学校の先生たちに、毎朝聴かせてもいいほどの曲」だと評している[3]

アートワーク[編集]

「初回生産限定盤」は、新聞記事風で以下の8名にタイトルをかぶせている。

ジャケット写真のメンバー
秋元才加 小野恵令奈 宮澤佐江 前田敦子
河西智美 大島優子 高橋みなみ 小嶋陽菜

「通常盤」は、表題曲の選抜メンバーである。

ジャケット写真のメンバー
初回生産限定盤 秋元才加、大島優子、小野恵令奈、河西智美、小嶋陽菜、高橋みなみ、前田敦子、宮澤佐江
通常盤 『軽蔑していた愛情』選抜メンバー全16名

シングル収録トラック[編集]

初回生産限定盤[編集]

CD
全作曲・編曲: 井上ヨシマサ
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.軽蔑していた愛情秋元康井上ヨシマサ
2.涙売りの少女秋元康井上ヨシマサ
3.「軽蔑していた愛情(Instrumental)」 井上ヨシマサ
4.「涙売りの少女(Instrumental)」 井上ヨシマサ
合計時間:
DVD
#タイトル作詞作曲・編曲監督
1.「軽蔑していた愛情」  高橋栄樹
2.「making of 「軽蔑していた愛情」」   

通常盤[編集]

CD
全作曲・編曲: 井上ヨシマサ。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.軽蔑していた愛情秋元康井上ヨシマサ
2.涙売りの少女秋元康井上ヨシマサ
3.「軽蔑していた愛情(Instrumental)」 井上ヨシマサ
4.「涙売りの少女(Instrumental)」 井上ヨシマサ
合計時間:

選抜メンバー[編集]

収録アルバム[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ インディーズシングルを含めると通算5作目に当たる。

出典[編集]

  1. ^ a b 秋元康、オサレカンパニー『AKB48 衣装図鑑 放課後のクローゼット〜あの頃、彼女がいたら〜宝島社〈TJMOOK〉、2017年3月25日、39頁http://akb48.tkj.jp/ 
  2. ^ 小嶋 陽菜 (2017年2月14日). “原宿で撮影。”. Twitter. 2017年5月3日閲覧。
  3. ^ AKBが歌ういじめ社会、5年後の共鳴 人民日報日本語版、原文は朝日新聞2012年11月23日付『ニュースQ3』

参考文献[編集]

  • AKB48『軽蔑していた愛情』(初回限定盤)DefSTAR RECORDS、2007年4月18日。ASIN B000NVL0PU 
  • AKB48『軽蔑していた愛情』(通常盤)DefSTAR RECORDS、2007年4月18日。ASIN B000NVL0Q4 

外部リンク[編集]