ジュウケイ

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ジュウケイは、漫画『北斗の拳』及び『蒼天の拳』に登場する、架空の人物。

概要[編集]

北斗琉拳伝承者。額に傷を持つ。カイオウヒョウケンシロウの実兄)、ハンシャチに拳を教えた師(大老〈ターロン〉)である。

北斗琉拳の負の面に飲み込まれ魔道に堕ちた過去があり、それゆえに北斗琉拳の廃絶を願っている。しかし、乱世を治める力を伝えるため、あえて四人の弟子をとり、その力が修羅の国を生むこととなった。

ケンシロウ渡航後の争乱末期、ヒョウと立ち会って死亡。

経歴[編集]

推定1930年前後、中国に生まれる。日中戦争初期に戦禍で妹を亡くし、生きる希望を失いかけていたが、北斗神拳伝承者であった霞拳志郎に命を救われる。その後、極十字聖拳(北斗琉拳の傍流)の流飛燕に引き取られた。

長じるに従って才能を発揮し、北斗琉拳の伝承者となる。しかし、魔闘気を力とする北斗琉拳の闇に飲まれ、魔道に堕ちる。妻子を殺害した後、北斗神拳の道場を襲撃し、門人を虐殺。若き日のリュウケンとも対戦している(なお額の傷はこの時についたものである)。正気を取り戻してからは悔悟に苛まれ、北斗琉拳の断絶を決意。

二十世紀末(作中)の世界大戦期に入ると、荒廃する国に懸念を抱いて武を求める。北斗神拳が救世主を輩出することを期待し、幼いラオウトキ・ケンシロウを日本のリュウケンの元へ送り出した。同時に、カイオウら3人の弟子に、力になるならと北斗琉拳の教育を始める。さらにヒョウから北斗宗家の拳の発掘を図るが、これには失敗し、ヒョウの自殺未遂と記憶喪失を招いた。

やがてカイオウらの手により国が修羅の国と化したため、北斗琉拳廃止の必要性を再確認する。力を求めるシャチに拳を教えたのを最後に、北斗神拳の帰還を待ち望みながら隠遁を開始。しかし、来航したのがラオウでなくケンシロウだったため、ケンシロウとヒョウは性格上戦えないと判断。ヒョウの記憶を取り戻してケンシロウとの兄弟協力を導こうとする。しかし、カイオウの施していた細工により記憶復元に失敗。そのままヒョウに致命の突きを受け、ヒョウの復元の失敗、ケンシロウがカイオウに勝てないと思っていたことから、時代が大きく歪むことを憂い、死亡した[1]

担当声優[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 原作21巻186話