ヨハン・トマス・ロンビュー

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ヨハン・トマス・ロンビューの自画像

ヨハン・トマス・ロンビュー(Johan Thomas Lundbye、1818年9月1日 - 1848年4月26日)はデンマークの風景画家である。「デンマーク黄金時代」と呼ばれる時代の最後の世代に属する画家であったが、29歳で事故死(戦死)した。

略歴[編集]

シェラン地域のカロンボー(Kalundborg)に生まれた。兄のカール・クリスチャン・ロンビュー(Carl Christian Lundbye)は軍人の道に進み、後に戦争大臣となる人物である。

コペンハーゲンデンマーク王立美術院で、ルンド(Johan Ludwig Lund)の元で学んだ。同世代の画家にはスコウゴール(Peter Christian Thamsen Skovgaard)、フレーリク(Lorenz Frølich)、イアイコウ(Jens Adolf Jerichau)らがいる。ナショナル・ロマンティシズムと呼ばれる、祖国の風景を描く動きに影響をうけている。

1848年春にシュレースヴィヒ公国の帰属をめぐる紛争が始まると、ロンビューはデンマーク王国軍に志願兵として参加したが、前線に到着すると程なく、銃の暴発事故で負傷し、その8日後に死亡した。「デンマーク黄金時代」は、ロンビューの死をもたらしたシュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争などによって、デンマークの繁栄が失われることによって終わった。

ロンビューの作品[編集]

参考文献[編集]

  • Dirk Luckow, Dörte Zbikowski: Die Kopenhagener Schule. Meisterwerke dänischer und deutscher Malerei von 1770 bis 1850. Kiel 2005.